現役ケアマネジャーがお伝えする愛する人を認知症から守る生活習慣!
現役ケアマネジャーがお伝えする大切な人と自分自身が認知症にならない生活習慣
「キャリア18年!!」ケアマネジャー TAKA
こんにちは。「自称;仕事と介護の両立支援研究所」所長のケアマネジャーのTAKAです。
仕事は介護保険に携わる現役のケアマネジャーです。高齢者を支援した
キャリアは18年積み重ねました。
「あっと!!」言う間でした。そしてもうすぐアラ還(汗)・・・。
この仕事をしていると日々の業務の中で必ず出てくる言葉があります。
認知症・・・。時間や日付が分からなくなる、今いる場所が分からなくなる、そして人の顔も区別がつかなくなる。間近の記憶ができなくなって、同じことを何度も繰り返し聞いたり・・。
現代の医学をもってしても直すことができない病気。
レカネマブという新薬が一時期、話題になりましたがこの薬も初期の認知症に対して症状を少し遅らせる程度の効果しかないとか。
認知症になったら厄介ですよね。時間も場所もそして最愛の家族の顔も分からなくなるなんて・・。
いやだぁ~ なりたくない!!
じゃあ、どうする? GOする?
そう!!認知症ならないのが一番。
そのための生活習慣。あるんですよ。ちゃんとエビデンスもあって、効果が確認されている習慣が。
私は直近の10年間、認知症を少しでも改善するケアについて研究をしてきました。勿論、現代の医学でも治せない病気を「ただのケアマネジャー」が治せるはず・・。もありません。
ただ、認知症になっても進行を遅らせたり、場合によっては改善が見込める。
「そんな生活習慣があるのなら知りたくないですか?」(なんか怪しい勧誘みたいになってしまいましたが、壺買ってとは言いませんのでご安心を)
将来、大切な人や自分自身を認知症から守る!!
私が18年間、蓄積した経験値や学んできたことをお伝えして、一人でも多くの人が認知症の魔の手から逃れてほしいと思っています。
ここで一つ私の経験談を。
ある女性のお話です。
仮にBさんとしますね。私は2年位、担当していました。彼女は80歳代後半で少しだけ認知症があり、物忘れが少々。でも娘さんご夫婦と同居で二人のお孫さんもいる賑やかな環境で生活されておりました。
しかし突然悲劇が・・。自宅の中で転んでしまい、利き手である右腕の前腕部(肘から手首までの道中の真ん中辺り)の骨をポキンとやってしまいました。骨折です。
急いで救急車を呼んで入院手術。手術は無事成功。手術痕(手術ですから切って、骨を固定して縫った傷があります)が落ち着くまで入院となりました。
ところが暫くするとご本人の様子がおかしい。「ブツブツと独り言を言ったり、夜中に大声で騒いだり・・」
主治医からこのまま入院を続けると認知症が進行する可能性があると告げられてしまった娘さん。骨折の治療が落ち着くまで病院にいるかすぐに退院するか?
勿論、認知症を考えれば即退院がベストではあるのですが、万が一また転ぶと利き手が固定されているだけに大変なことになりかねません。頭を打ったりとか、危ないですよね。
娘さんご家族も大変迷ったそうですが最終的に退院を選びました。
6日の入院の間でBさんの認知力はだいぶ落ちてしまいました。自宅に戻ったのに、そこがどこだか分からない、電気のスイッチもテレビのリモコンの使い方も忘れてしまったのです。そして極めつけはずっと一緒にいた娘さんの顔も忘れてしまったのです。
カーテンで仕切られた暗い病室で天井だけを見て過ごした入院生活で、Bさんの認知症が進行してしまったのです。
人間は普段色々な刺激を外部から受けています。目・耳・鼻・皮膚・その他いろいろ。
私たちの脳はその刺激を常に選別して必要な刺激(情報)だけ取り出して意識しています。日々、天井の景色と数時間に一度見回りに来る看護師さんくらいしかBさんには刺激という情報がなかったのです。そりゃ、普通の人でもおかしくなりますよね。
娘さんのショックは大変なものでした。そして担当ケアマネジャーの私にこう言われたのです。
「母を元に戻してください。せめて、私(娘さん)の顔を分かるようにしてください!」と。
娘さんの藁にもすがる想い。
ここで燃えなければこの仕事をしている意味がない!
ここで本テーマ「生活習慣の出番」です。
高齢者を支援する上で大切なことは主に4つです(勿論、ほかにもあるのですが)。
「水分」「食事」「排泄(特に便秘を避ける)」「運動」
そして今回のテーマは「水分!!」
これについて私がBさんに対して支援した実例で説明しますね。
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