たんぽぽ

良い風が吹くまで 僕はここにいよう

こんな居心地の良い場所から

できれば離れたくなんてない


 行き先なんて選べないから

せめて調子良い風に憧れている


 もう少しだけ自由になれたなら

温かい風に乗って

海の見える丘の上まで

ふわりふわりと飛んでいきたい


 良い人がくるまで 僕はここにいよう

枯れるまでそばに置いてくれる

心根の優しい人


 どこにだって咲いているこの身

あなたはいつまで可愛がってくれるか


 時にはただ雑草のように

足蹴にされてしまうけれど

君に出会うその日まで

ふわりふわりと咲いていたい