高速鉄道
たった見開きの1ページで
全てを伝えてやるんだと
張り切って僕は
無理矢理に押し込んだ
溢れかえる文字は枠を超えて
現実の問題を浮き彫りにしたのさ
高速鉄道で駆け抜ける
小さな駅舎達のように
そのほとんどは
記憶の隅へと追いやられた
太字の上をなぞるようにして
その本質だけを射抜く
そうやって僕は
要領よく乗り切った
消化不良の脳は自棄を起こして
積み重ねたはずの知識も白紙にしたのさ
高速鉄道で駆け抜ける
其処此処の景色のように
見えたはずのものも
記憶のゴミ箱へと投げ捨てた
目的地は遥か先のほう
そこだけをただ見据えている
目的地は遥か先のほう
小さな世界を蔑ろにして
私の為に注いでくださった想いは、より良い創作活動への源泉とさせていただきます。こうご期待!!