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[試し読み]みんなの視点揃ってますか?〜ユーザー中心組織論
■書籍が販売されます
「ユーザー中心組織論〜あなたからはじめる心を動かすモノづくり」が〜本日2021/4/16に発売されました!
この本はスタートアップでプロダクト作りをするUXデザインの専門家である金子と、
弁護士などの専門家の言葉をわかりやすく翻訳して届ける仕事をしている並木さんとが二人で共創して書いた本になっています。
モノづくりとはデザイナーだけでするものではありません。
様々な職能を持つ人々がデザインの考え方を使いこなし、「ユーザー視点なモノづくり」で共創しえあえる。そんな世界を夢見て執筆した本になっています。
並木さんの翻訳のおかげで、予備知識のない方にもわかりやすい本になっていますので、
・ユーザー視点なものづくりをはじめてみたい!
・若手や他職種の同僚におすすめしたい!
・難しい本はとっつきにくいと感じていた
といった皆様に是非読んでいただきたいと思っております。
ご興味を持ってくださった方のために、書籍の一部内容を抜粋し要約しましたので、内容にご興味のある方はまず以下をご覧ください。
<<<試し読み ここから>>>
そのモノづくりは誰のためですか?
「そのプロダクトを誰のためにつくっていますか? 」ーーこう質問したとき、モノづくりに関わるメンバー全員が同じユーザーを思い浮かべることができるでしょうか。
プロダクトやサービス開発などモノづくりをする組織では、ビジネス・テクノロジー・クリエイティブなどのさまざまなエキスパートが一同に集まります。多様なスキルを持ったメンバーが共創することで、1人の能力の限界を超える成果が得られるからです。しかし、組織の「誰のため」の視点がバラバラになった状態では、良いモノづくりはできません。
なぜなら、プロダクトやサービスの良し悪しを決める観点は人それぞれ違うため、全員が満足するモノをつくることは不可能だからです。せっかくエキスパートが集っても、視点がそろわないままでは、生み出されるのは誰の心にも響かないモノです。
「群盲象を評す」というインドの寓話があります。物語には数人の盲人が登場し、それぞれが象に触って感想について語り合います。
象の足を触った盲人は「柱のようです」と答え、しっぽを触った盲人は「綱のようです」と答えます。長い鼻を触った盲人は「木の枝のようです」と答えます。それぞれ触った部位が異なるため、当然感想も異なります。それなのに、それぞれが「正しいのは私だ!」と主張して譲りません。
よいモノとは
同じ状況は組織にもあてはまります。エンジニアやデザイナーが考える「よいモノ」、営業サイドが考える「よいモノ」、企画担当者が考える「よいモノ」、それぞれが考えているのは同じ「モノ」ではありません。
それぞれが触っている部分(担当する業務)にのみ注目してモノの良し悪しを語るのは、盲目のまま象の姿について議論するのと同じです。そのため、組織の視点をまとめる「何か」が必要になります。
ユーザーで視点をまとめる
組織の視点をまとめるのに最も適しているのは「ユーザー」です。モノづくりの最終目的は「ユーザーに価値を届けること」だからです。ユーザーに視点がそろっていれば、もしモノづくりの設計図を間違っても、何度でもすばやく方向転換できます。
営業にとっては対価を支払ってくれる人、デザイナーにとっては感動してくれる人、エンジニアにとってはテクノロジーを利用してくれる人。これらをすべて同じユーザーにそろえるのです。
どんな立場のメンバーであっても、それぞれの「よいモノ」の先には同じユーザーがいます。
ユーザー視点は、組織のモノづくりの共通の視点になりえます。バラバラになりがちなエキスパートたちの視点を、それぞれの役割を活かしたままひとつにまとめられます。それぞれのエキスパートがユーザー視点を持てば、すばやく柔軟な改善のサイクルが回ります。
「さまざまなエキスパートがユーザーを中心に視点を合わせ、組織が共創をはじめ、新たなユーザー価値を創造する」
これは2021年4月に発売され「ユーザ中心組織論〜あなたからはじめる心を動かすモノづくり〜」の一文で、目指す組織のあり方を表したものです。本書をきっかけにユーザー中心な組織づくりの一歩を踏み出してみてください。
<<<試し読み ここまで>>>
■執筆にあたって
この本を執筆するにあたって、実際に本の中にあるようなモノづくりのプロセスを実際におこないました。
専門家の言葉を翻訳する並木さんとの壁打ちは、デザイナー私が暗黙的に使ってしまっている専門用語や背景を丸裸にしてくれました。
(「プロトタイプ」という言葉も知らない人からするとロボットか何かだと思っちゃいますよね、そんなことにも気づいてませんでした。笑)
また実際に原稿を実際のユーザーになる皆様に読んでいただいて、ユーザーインタビューも行いました。
ご協力いただいた皆様本当に感謝です!!!!
頂いたインタビューの中でも特に心に残っているのは、わだあずみさんのグラフィックレコーディングです。
当時の原稿を読んで感じたこと気づいたことをわかりやすくグラフィックで表現してくださいました。
これによって、僕らも書籍の見え方を客観的に整理でき、ここでもまた共創の力を感じました。
また諸々の関係で採用こそ出来なかったものの、挿絵のご協力をくださった方もいらっしゃいました。
本当に身の回りはいろいろなエキスパートに囲まれているのだな、もっと共創して良いものづくりをしたいな!と改めて実感しました。
この本は様々な方々の力が集まってできた本です。
その他ご協力いただいた皆様、この場を借りて厚くお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
■感想ノート
感謝を込めて、頂いた感想noteを並べさせていただきます。
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