シャンパンを教えてくれた彼らは今どこで何をしているのだろう
2022年2月某日。晴れ。8℃。
好きなロックバンドがシングルをリリースした。律儀だから、フライングせず、当日の夜。ほんとはフラゲしたかったけど、グっと堪えて。
このバンドを知ったのは高校1年生の頃。改名前だから、あの時はスパークリングワインだった。すぐに大王様になった。未成年な厨二にとってはちょうどよかった。
教えてくれたのは、2人のクラスメイト。でも2人ともどこか高校生らしくなかった。全然知らないカルチャーやアーティストのことばかり聞かされた。もしかしたら僕から話してくれるよう頼んでいたのかもしれないが。パッと見は、センスなんてこれっぽっちも無さそうで、勉強が唯一の趣味で、肩幅はしっかりしているけど体育会って感じでもない。でも実際は、人当たりがよくて、武道に励んでいた。
そんな彼らから、バニラズもアンディモリもフォーリミも、そう言えばあらびき団も教えてもらった。一番ハマったのがシャンペーンだった。
spy と Adventure をオススメしてもらった。当時はあんまり良さが分からなかったし、ハマったといっても、今思えば正直それほどでもなかったと思う。
それから今日まで、流行りのポップミュージックや邦楽ロック、日本語ラップと掻い摘んできたけど、気づけばいつも[Champagne]で[Alexandros]に戻っていた。田舎にある実家のように。
[Alexandros]は好きなんだけど、恥ずかしながらまだワンマンに言ったことがない。フェスで2回浴びただけ。それとキーが高すぎて歌えない。英語の歌詞も多くてよくわからない。好きだったドラムが抜けちゃった。あ、最後の untitled の演奏だけはリアルタイムの配信で観た。一緒に泣いた。
でも去年の4月から始まった、「おと、をかし」、ボーカルがパーソナリティを務めているラジオ番組、は欠かさず聞いている。だから久しぶりにCDを買った。
彼らは元気にしているだろうか。もう会うことはないんだろうか。ボクは今日も欠かさず洗濯機を回す。