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まんがガタガタ道5 専門学校って、、

ちょっと時代が遡ります。18歳でアシスタントになった時に、雑用係で雇ってやるけど、1年経ったら学校へ行け。(漫画家にはなれないだろうから他の道を模索するんだな)という意図が見え見えの入ったばかりでクビ宣告。そういう訳で19歳で東京のあるデザイン系の専門学校へ行きました。当時はまだ漫画専門学校というのはなかった時代。先輩アシスタントも通っていたのですが、先輩曰く、あそこは中退すると大成するジンクスがある、と。実際その先輩は中退して今でも現役の漫画家です。逆に卒業してしまった先輩は、前回話したアシスタント病にかかった真っ黒い原稿の人。漫画家にはなれていません。

実はこの1年で私がこんなにも先輩たちと親しくなり、画力も少しばかり伸びたので、別にやめなくても、、と先生は思っていたかもしれない(笑)。とはいえ約束は約束。おんにゃのこと一緒に授業出来るぞひゃっほーーい!と前向きに進学することにした。

そこで目の当たりにしたのは、、、授業が実戦で身につけた事ばかり。横線の練習のようなのもやらされたが、先生はちゃんと定規で間隔を計りながら引きなさいと。こんなもん計らなくても出来るわい!とチャッチャと描き上げていき、横の生徒はちゃんと計りながら描いていたのにも関わらず、先生から駄目出し。私のはイイねと。

、、、、、計ってないぞ。いいのか?専門学校の授業ってこんなんなの??授業自体に緊張感もない。課題課題で毎日寝られないような日が続くが、課題自体がなんか今までプロの現場でやってきた練習ばかり。金払って学ぶよりも金もらって学ぶ方が身につく事がよーーーっくわかった。

そう感じ始めた頃、通学にも苦痛を感じてきた。8時半からの授業だっけ?それに間に合わせるためには、実家の始発のバスじゃ間に合わない。自転車で真っ暗な中、駅まで40分くらいかけて行き、満員電車に揺られまくりで気持ち悪くなり、横浜で途中下車。そこで学校が終わる時間までブラブラと海を眺めたり、ゲーセンに行ったりと、、、ダメ人間製造機!

半年後、そんな事してるくらいだったら戻ってこい!と元のアシスタント先から呼び戻される事に。

確かに学校には可愛い女の子もいた。しかし長年の男子校生活と男しかいないようなアシスタント生活の中で、女性とどう接していいか全く分からない(^◇^;)私にとって本当に無意味な半年間でした。(そこか)

元の職場に戻って最初の仕事、、、下手になったな、と(^◇^;)数ヶ月、実戦から離れるだけで、かなり下手になったのが自分でも分かる。このブランクを埋めるには、やはり半年くらいの期間が必要でした。しかもこの時にいた後輩メンバーの画力、センスが物凄く、私の立場的にはやはり一番の下っ端でしたが、ネーム番は免除になったかな。ただコーヒーだけは私が淹れてたような。おまえのコーヒーが飲みたかったんだよぉ、、と言ってくれるのは嬉しいが、専門学校へ行くよりも喫茶店で働いた方がよかったのかも(^◇^;)金もらえるしw

あ、そういう訳で中退大成ジンクスが生きたのかもしれない。


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押山 雄一
漫画家志望者に向けた厳しい言葉を投げつけまくる内容のコラムが多いですが、厳しいプロの世界だからこそ甘い言葉は言いません。よかったら是非サポートお願いします。

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