台風23号 観劇感想
10月13日(日)に「台風23号」昼公演を観てきました!
間宮くんお目当てで観に行ったけど、ふせったーに書くには長すぎる感想になり、せっかくなのでnoteに。
またちょこちょこ編集するかも。
登場人物が全員少しずつ狂ってるのに気づき始めたところから、ヒリヒリしてくる。年齢とか経験、あと職業によっても見え方が結構変わって振り幅がある舞台な気がする…
1つの台詞聞いて、隣の母や他の観客の人は笑ってるけど、私にとってはあまりにも自分事過ぎて皮肉が多く感じて、笑えなかったり。でもその逆もあったり。(それがスリリング)
介護と高齢化社会のこと。運送業のこと。接客業のこと。コロナ禍のこと。親子のこと。不倫・再婚・夫婦関係のこと。
全部実際にあることを、ぎゅっと登場人物たちに詰め込んでるから生々しい。
パンフレットには「登場人物たちの生活を覗き見しているような」って書いてあったけど、個人的には覗き見どころか、仲良く輪になって話してたら、気づかないうちにどんどん目の前に迫ってきてる感じがした。
恥ずかしながら観劇経験は少ないけど、個人的にドラマ映画とかも、【スカッと爽快!でアトラクション乗ったような】作品と同じくらい、【人間臭い、ドロッとした感じ】の作品観て、考える余白があったり、ぐるぐるする時間も好きだったりするので…
(あまりにもヘビーすぎるのは体力ある時じゃないと無理だけど)
後者も好きな人はぜひ観てほしいかも。
あんまり字幕とかナレーションが多い作品が好みではないのは、そのせいかもな~とも思った。←自分の話
キャスト陣も全員豪華で生で観られるのとっっっても贅沢でした。
■メモ書き起こしとツッコミ集
⚠️台詞は全部ニュアンスです。ヘルパーの田辺=間宮くん、剛くん=配達員(役名なし)
⚠️ネタバレあります!
映像で見る間宮兄貴のデカボイスは生でもデカボイスで安心した。
かわいい。あと台詞は無いけど、言い合いしてる人の間をやたら走り通るのマスコット感あった。
田辺くんのピンクポロシャツの肩あたりにスーパーの値札シールついてて、双眼鏡でガン見しながら気になってたけど、ちゃんと回収されて安心した
聞きながら、ヘルパーさんとか、施設での事件とか思い出してた…。
たぶん誰でも、こういうこと思うフェーズって人生にあるような気がする。
マイナスなことでもいいから、何か大きいことが起こって、なんか変わらないかな、みたいな…。
シンプルに歯茎が死にそう。
それたぶん東京に見せかけた千葉ですねぜんぶ
田辺くんの「外に出たら出たで暑すぎる。…どこに行ったらいいんだろ、俺」とリンクする。
このどこ行っても は(東京でも・田舎でも)、何もない は(自分の中に)って意味よね。
どこかに行けば、何者かになれるような気がするよね…。
上京した身なのでわかる…。
自分についてたら倒れるなたぶん…
この前後の、「何年もやってきてるので大抵の老人のことはわかる」発言の穴にも読めて皮肉に感じた。
そりゃポケットにパンティー入れられてたら避けるだろうよ
智子のこれまで犠牲にしてきたもの・心を考えると、全部がグサグサ刺さって殴られた気分。
特に【生理現象だから】って。
ここの天を仰いでイライラする間宮くんめちゃくちゃ良かった~
「だりぃ」とか「めんどくせぇ」とか、「ストレス解消になればそれでいいのにガタガタうるせぇ」とか全ての感情がのっかってる感じがした。
■1番印象に残ったシーン
※台詞はニュアンスです。
私観劇の時とかは色々忘れたくなくて、ちまちまメモとりながら観てるんですが。
間宮くんの、交互にくる絶叫と狂気的な笑いに息をのんでしまって、変な線1本しか書かれてなかった。(だめじゃん)もう本当に迫力がすごかった。
舞台の床抜けるんじゃないかと思うほどガンガンガンガン地団駄踏んで、全部をぶちまけながら狂った間宮くんのこのシーンが個人的には一番刺さった…
観に行って良かったです。
田辺くんが勝の背中を押さなかったのは、世間一般的に見ると【良かった】んだろうけど、当人たちにとって【良かった】のかは、わかんないなと思った。
私も狂ってる?