劇場版 ACMA:GAME 感想と、樹さんが斉藤初を演じて
10月25日(金)に劇場版アクマゲームが公開になりました!!㊗️
試写会、舞台挨拶は応募できなかったり外れてしまったりで残念ながら行けなかったけど、公開日に1回、その直後にも2回目を観て、盛り上げるためにもいったん感想を書いてみる。
(またちょこちょこ編集するかも)
はじめに言うと、私はアクマゲームの原作漫画は未読です。
一応理由はあって、学生時代に好きだった作品の実写化でがっかりしてしまった経験があるから…。
今ならもちろん、尺の問題があるとか、予算にもよるし、と考えられるけど、当時は「このシーン好きだったのに」「このキャラクター好きなのにいなかった」「この台詞使ってほしかった」とか、ショックが大きすぎて。
ジャンルとしても、ラブコメとかではなく、ゲーム性や互いの成長が特徴の作品なので、アクマゲームに自分の未熟な感情を持ちたくなくて。映像作品がひと段落したこれから、と思ってます。(もう全巻買ったから読むだけ!)(もちろんドラマ化・映画化を知って読まれた方を否定しているわけではなく、完全に個人の問題です…)
⚠️以下、ネタバレがあります!
⚠️台詞は全部ニュアンスです。
⚠️すべて個人的見解です。
■印象的なシーンと台詞
・他責志向
なんだかこれが1番「地獄」な描写な気がした。シンプルに、例えば「ゴジラ化したガドちんが街を荒らしまくる」とか、そういう直接的なのよりも人間の愚かさというか、「〇〇って言われたから」みたいな人間の他責志向が表現されているような気がして。
でもフィクションだけで片付けられないメッセージ性もあって。
結果、「アクマゲームで命を落とした人たち」は帰ってくるけど、この間に殺された人たちは、帰ってきてないんだよね。きっと…。
・欲望の話
斬られる前の黒田の台詞。劇場版での大テーマの1つとしてはここなのかなと思っていて。希望って欲望だし、欲望って希望だし…っていうジレンマと共に、でも無くては発展し得ないものというか。
欲望の叶え方、希望の叶え方は様々あるし、「正義と悪」って、立場によって全然変わるよね。
・照朝の存在感
後半2つは特に、映画の予告でも流れていて、さんざん事前に見ていたはずなのに、やっぱり間宮くんの演技で、グッときた。
ちょうど間宮くんの舞台「台風23号」を、劇場版公開の2週間前くらいに観て、その迫力というか、席まで風が来そうな存在感を感じたけど、スクリーンでもその熱演が迫力満点でした。
別にここの台詞は号泣しているわけでも、喚き散らしているわけでもない。しかも立ちではなくて膝をついている状態での台詞なのに、照朝がすごく大きく見えたの。それにより、照朝に"勝ちの希望"をこちらが持ってしまう。本当にすごい俳優さんだな…。
照朝が冥王剣闘士で望んだものはこの2つで、「悪魔の消滅」という言い方はしなかった。(結果的には、鍵破壊=悪魔も消える、とコルジァが言ったけど)諸悪の根源は"欲(鍵)"っていう照朝のブレなさも格好いい。
・悠季の選択と強さ
初が消えた後、ショックで号泣しているところに、照朝に剣を渡されて、掴んで、無言で立ち上がっていくところ。(ちょっと今思い出して涙目になってる…)
ドラマ版から通して、初めて悠季ちゃんに「かっこいい」という感情が湧いてきた。
今自分がしなければならないこと、背負わなけらばならないものを全部覚悟して剣を持った姿が格好良かった。
そして黒田と対峙して斬る前、初の映像が音無しで流れたんだけど、それが短くて一瞬だったのも個人的にすごく好きで。こういうシーンって走馬灯チックに長々流れがちだから、しばらく流れるのかな…とふと思ったけど、一瞬でパッと悠季に切り替わった。
ここはあくまで初がどうこうではなくて、【悠季自身がこれまでの経験と、今の緊迫した状況で、自分の意志と覚悟を持っている】ことがメイン、という表れになっているようで好きでした。
■斉藤 初のシーンと台詞
ドラマ版では、どちらかというと潜夜のターンや活躍が多くて、「不憫ういうい…」と思う部分も多かったけど、劇場版は初にたくさんフォーカスが当たっていて、その成長というか、逞しさにグッときた。(もちろんヒロイン感はMAXだし、そこは揺らがないんだけど)
扉が開いて、勝敗がついた時の初の絶望した表情は、死を目の前に突きつけられた恐怖かと観た瞬間は思ってたけど、後から考えると、勝つための演技だったのかもな…とも思うと本当にいじらしいというか、切ないというか、勇敢というか…。
初のこの台詞の後で、流れるGONGのパートが激アツだった…(後述します)
あああああああああああああああ~~~~~~~~~~~~(叫)
冥王剣闘士のゲーム前の、初と悠季ちゃん2人だけのシーンで「2人のうち選ぶなら?」「変なこと聞かないで!」「俺は選べるけど(小声)」のくだりが完全に嫌な予感しかしなかったのが回収されてしまって。
初なら、【3人のうち2人しか】という選択なら、自分を犠牲にしてしまうんじゃないか…ってざわざわしたから。
ういうい~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(叫)
・挿入歌 GONGのパート
照朝が勝利を優先した作戦を明かすシーン。てっきりイントロ頭か、1Aメロから流れると思っていたら、間奏の部分→この2Aメロから流れた。
からの畳みかけるサビ。
樹さんパートがここできて、もう情緒が不安定になる。
We’re reaching for the stars. 俺たちは"勝ち"を掴みに行くんだ
映画観る前に訳をつけたけど、ここのGONGは「勝つことだけを考えろ」と言い切った初からの照朝へのメッセージと考えると、なんだか胸が熱くなった。
最後の埠頭のシーン。もう、ここの初の表情がとんでもなく良くて大好き。
これで完全撮了となるラストのシーンで、パンフとかでも「演じていてちょっと照れ臭かった」とやたら言っているけど、その照れてる感じが初に憑依している感じで、とても良かった。
雑誌ではこう言ってるし、お金出すからタクシー乗りなと心から思うけど、この時の初の歩き方も私は好きだったな~。目の覚めた中学校近くから、2人の元まで歩いてくる間、何を想ってたのかな。
【おまけ】メモ書き起こし・ツッコミ・樹担人格集
⚠️映画中のメモだけが元なので、果てしなくくだらないです。
・スペイン語ういうい
序盤に召された。
髪!!セットしてる~~~~!!!!!かわいい~~~!!!!
てかおニューの良い色のスーツまで!!着てる~~~~!!
でも日本戻ってきたら、元の髪型と服に戻ってる~~~~!!
TPO考えてるってこと~~~~!?!?!
・潜夜 大量発生
可愛いし、家に1人欲しいので持ち帰ってもいいですかね。
・崩心 運転免許学科試験
いやいやいや、ずるすぎん!?!?!?
免許の学科試験かと思った。
・もぐチョコ
シンプルにそんなイケメンな顔で言えるの凄すぎて、笑い堪えるの大変だった。(あとグッズのもぐチョコキーホルダー、袋ぷくぷくしててめっちゃかわいいです)
・ヒロインういうい
落下真偽心眼後に、ニトロ付車両を爆発させられて、照朝が怪我した時の初の駆け寄り方、「照朝!照朝!」の呼びかけ、崩心への表情が完全ヒロインすぎて可愛すぎだった…。
・イングリッシュういうい
一文だけだけど、ここの発音良すぎてめろめろめろんになっていた…。樹さんって、英語の発音とっても綺麗だよね…。
R・Lとかもだけど、何よりイントネーションとアクセントの置き方がすごい自然。もっと聞きたい。
・黒田の移動方法
照朝と2人で話して、照朝が去って。「死ぬぞ…織田照朝…」って言った後に、照朝・初・悠季組は電動ボートで向かったけど、しれっと遺跡に徒歩登場した黒田は、そっから急いでボート借りたのかな??それともまさかの手漕ぎ??(だったら超シュール)
・もぐチョコ②
いや万能すぎる。ういうい手でちょっと溶かしたのかな。ドラマの百金争奪の時もスルーだったから、コルジァ様もぐチョコに寛大説ある。
(その後初が包み紙ポケットに入れて、扉の前に立つシーンはめちゃめちゃ良かった)
■樹さんが初を演じて
アクマゲームの映画撮影の期間は2024年2月下旬~4月中旬だった。がっつりVVSツアー期間中に、斉藤初として生きることは本当にハードだったと思うけど、樹さん自身が「大きな達成感」って言える作品やキャラクターに出会えて、私まで嬉しいし、今後もどんな役を演じるか、俳優仕事もとっても楽しみ。
樹さんも、キャストの皆さん、スタッフの皆さん、全アクマゲームのチームの皆さん、本当にお疲れ様でした。このドラマ期間から映画期間、本当に楽しかったです。
最後の探検隊の方が見つけた鍵は……「人間が生きている以上、欲望からは逃れられない」という皮肉なメッセージなのか、はたまた純粋に考えて、何かしらの続編を期待していいの…?
原作を読みながら、これからの樹さんと皆さんの活躍を楽しみにします。