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「ママ友が欲しい」と思って気づいた、本当の欲求

子供ができたら、自然とママ友という存在ができると思っていた。

しかしママ歴3年目になった今、LINEを交換するような関係の人は未だおらず。保育園が一緒のママさん(パパさん)とも、合えば挨拶や世間話をする以上の関係はできていない。

上の子を生んですぐ、私はママ友が欲しくて、Xで匿名のママ垢を作ったことがある。
ママ垢界隈では、同月齢ママ達が育児を励まし合ったり、情報交換をしあったりしているらしい。しかも2〜3人ほどのプチ子連れオフ会も頻繁に開催されているらしい。そう耳にし、がぜん興味が湧いた。

そんな楽しそうでネタにもなりそうな場所、飛び込まないわけがない。出会いを求めて……と書くと、まるでモテない人みたいだが、とりあえずママ垢を作ってみた。


しかし結果として、私は3ヶ月くらいでアカウントを閉じてしまった。
当時は産後1ヶ月で復職したため、外に出歩ける頃には、ママ垢を見る時間も交流する時間も、オフ会に参加する時間もなかった。
また興味の中心も、ママ達が育児一色だったのに対し、早々と育児と仕事を両立するかを考えなくてはいけなくなり、興味がずれてしまった。

ホントのところは、育児にしっかり時間をかける彼女たちを見て、仕事ばっかりの自分に疑問を持ったり落ち込んだりするので(これぞ産後メンタル)、すっぱりアカウントは消すことにしだのだ。


そこから2年。今では立派に(?)2人の子どもを育てるママとして、提供できる情報もネタも仕込めたであろう。
いざ、ママとの交流を重ねるぞー!

と思うものの、色んなママと会話をしてみると、「◯◯ちゃん、大きくなりましたよねー」「そうですね」以上の話には、なかなか広がらない。広げられない。

先日、自分が講師として登壇する取材力のセミナーで「質問には常にもう1つ深堀りする質問を添えることで、いい話は引き出せる」と伝えたばかりなのに、ことママの私は、深堀り質問が全くできていない。

自分のポンコツ具合を目の当たりにし、「なぜ……」と愕然とする中で気づく。

私は厳密には、“ママ”には興味がなくて、人として付き合える “友だち”が欲しかったんだ。と。

大人になってから出来る友達は少ないと言う。しかし私が独身の頃は、仕事を通して常に新しい出会いがあったし、仕事を起点に、近況やその人を見ることができた。その時間は、とてもとても楽しかった。

今も私のメインは、子育てと同じくらい仕事だ。
でも、人間関係は家族を中心としたプライベートが主となり、子育てに関連する会話が続く。
もちろん夫と子どもの話をするのは楽しいのだが、親しくない人に対して、子どもの話題を社交辞令以上の関係を築くのカードとして使うには、まだまだスキルが足りない自分がいる。

欲求の正体に気づけたところで、「これは子育てと両立しながら、仕事やその人自身と話が出来る場を持たないと、自分が萎んでいくかもしれない」そう感じ、最近は無理してでも人と会う時間を取るよう意識している。

そういえば、人生の豊かさは第三の場所(利害関係を持たない仕事と家庭以外の場)の充実度で決まる。と、ある賢人が言っていた気がする。

私の第三の場所はどこにあるのか。思わぬ自分探しの旅が、40歳を前に始まるのかもしれない。


おおしまりえの本業は、恋愛ジャーナリストでコラムニスト、恋愛コーチです。現在公式LINEでは、noteに書ききれない情報や、恋愛コーチングの申し込みをお受けしています。まずはお友だち登録をお願いします。

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