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何事もない枯れ木雪ふる_2024.10.31

何事もない枯れ木雪降る

種田山頭火「草木塔」

仕事が終わり家に家に帰る途中で鍵を職場に忘れていたことに気がついた。また職場に戻る気力もなかったのでサイゼリヤに入りミラノ風ドリアと白ワインを頼んで彼女が帰ってくるまで時間を潰していた。ちょうど持っていた山頭火の句集から目に止まった句をノートへ書き写し時間を潰していた。

何事かを句にするのではなく、何事もないことを句にすれば、いつでも句を作る事ができるし、いわゆる俳句らしさに寄りかかる事なく俳句が作れる。

「何事もな枯れ木」に雪が降るのか、「何事もない」なかで枯れ木に雪が降るのかは分からない。「何事もなさ」のなかで書かれたのは確かだと思う。

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