Hayato Kano

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マガジン

  • 俳句を読む生活

    一日一句を持ち歩き生活をして、その俳句について、あるいはその俳句と共にあった一日について書いていく。俳句についてのことを書くこともあれば、俳句と共にあったその日の日記になるかもしれないし、全く関係のないことを書くかもしれないが、俳句の良いところは簡単に覚えられ、それを持ち歩くことができることだろう。俳句が生活に反応し、生活が俳句に反応するようなもを書いていく。

  • 見て〔読んで〕書く生活

    展示を見たり、本を読んだりした感想を素直に書く場所。

  • 俳句を詠む生活

    日々の生活の中で詠まれた俳句を月毎にまとめています。定型、自由律の間を自由に行き来しながら詠んでいます。日々の雑感としての句日記。

最近の記事

落ちた柿踏みつけ柔らかな9月(2024.11.11)test

    • 梅雨晴や蜩鳴くと書く日記_2024.11.10

      用事があり電車で石巻市まで行く。車で行けば片道1時間もしないのだが、電車だと2時間以上かかってしまう。移動時間は嫌いではないので、特に問題はないのだが。帰りの電車まで少し時間があったので、どこかで一杯飲んでから電車に乗ろうかと思ったが、行こうと思っていた店が閉まっていた。仕方なくコンビニでビールとウィスキーの水割りとチーズを買って、停車中の電車に乗って出発を待ちなが飲んだ。仙台に到着。家までのバスに乗って帰宅。

      • 秋風の石を拾う_2024.11.11

        秋晴れ。6時頃に起床。今週から新しい現場。頼まれていた用事を済ませて現場に向かう。快晴で写真を撮りに行きたいなと思いながらも作業を進める。視界の隅を掠っていく風景を見ながら頭の中でシャッターを押す。肉眼で見えている風景と写真として成立する風景を二重にしながら今見えているものを見ている。

        • 春の夜の片腕ほどの水たまり_2024.11.12

          6時過ぎに起床。目が覚めて布団から出ようかと思っていると猫が腕のなかに入って寝始めたので、そのことに甘えて10分ほど長く布団のなかに潜っていた。眠気が取れていない。ベットから出て、支度して仕事へ。もう11月なのに日中の日差しは暑く、外で作業していると汗ばんでくる。風は冷たいので、動かずにいると汗が冷えて寒い。帰宅。コンビニで買った半額の弁当を食べて夕飯をすませた。

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        記事

          この道しかない春の雪降る_2024.11.07

          朝6時頃に起床。職場へ向かう準備をして家を出る。朝が冷え込むようになってきて厚手のアウターを着ていく。休憩中にふと空を見ると曇り空の下を4、5羽の鳩が飛んでいて、雲間から差し込んでいた日差しに1羽の鳩の背が一瞬だが灰色に光った。雨上がりの空気は澄んでいて、光も澄んでいる。こういう日に写真を撮りたいなといつも思うが、仕事が残っている。 俳句を読むとき素直にそのまま読んでいく方が面白いと思うのだがどうなのだろうか。書いた人間の心情を投影させるのはつまらない。「この道しかない」と

          この道しかない春の雪降る_2024.11.07

          ここにて見る空は曇りて栃の木栃の実_2024.11.06

          今日も一人で現場に向かう。最近は日が沈むのも早くなり、作業を早めに切り上げないといけないので、その時間配分が難しく慌ただしい。休み時間に「山頭火の世界」という古本屋で買った本を読む。山頭火について様々な文章を寄稿されているのだが、横尾忠則の文章がよかった。 自分には山頭火とのつながりはなく、原稿も遅れ、結局今になって山頭火の本を読み始め、面白くて読み進めて、この原稿を書いている、という書くことがないことを別の形へと変形させながら書き進めていて、それが不思議と面白く読めた。

          ここにて見る空は曇りて栃の木栃の実_2024.11.06

          露草はつきり夜は明け_2024.11.04

          祝日で休みでもよかったのだが、出勤し現場へ向かった。ひとりで作業しながら、まだ日差しが暑いなとぼんやり思う。

          露草はつきり夜は明け_2024.11.04

          つつじすぎころ空あさよりくもり_2024.11.03

          午前中は晴れの予報だったので、写真を撮りに行った。秋晴れで光も秋になっている。カメラを持つ手にトンボが止まり、それを撮ろうとスマホをポッケから取り出すと、何処かへと飛んでいってしまった。いつも歩く道を歩きながら、歩いたことがない道へと外れていく。結局最初に歩き出した場所に戻って、こことあそこがこの道でつながっていたのかと、頭の中に新しい地図が出来上がる。1時間くらい歩き帰宅。午後からは参加している展覧会のトークを聞きにいった。

          つつじすぎころ空あさよりくもり_2024.11.03

          目の星や花に願いを糸桜_2024.11.02

          用事があり石巻へ。午後に知り合いのパフォーマンスを見て、夕方に仙台へ戻る。

          目の星や花に願いを糸桜_2024.11.02

          夏の日芝草をふみたくている_2024.11.05

          8時頃に起床。午前中は歯医者に行って一度家に帰り掃除。夕方からは外でご飯を食べて帰宅。

          夏の日芝草をふみたくている_2024.11.05

          また見ることもない山が遠ざかる_2024.11.01

          6時頃に起床。昨日の疲れが残ったまま仕事へ行く。 山が遠ざかるのだから移動しているし、見ることもないのだから山は視界に入っていないのだろう。実際のところは分からないが道を歩きながら疲弊した身体で、周りの風景に目をやることもなく、意識の片隅で過ぎ去っていく山々が見ることなく過ぎ去っていく瞬間が想像できる。自分の身体の疲弊と重ねてしまっているのかもしれない。

          また見ることもない山が遠ざかる_2024.11.01

          何事もない枯れ木雪ふる_2024.10.31

          仕事が終わり家に家に帰る途中で鍵を職場に忘れていたことに気がついた。また職場に戻る気力もなかったのでサイゼリヤに入りミラノ風ドリアと白ワインを頼んで彼女が帰ってくるまで時間を潰していた。ちょうど持っていた山頭火の句集から目に止まった句をノートへ書き写し時間を潰していた。 何事かを句にするのではなく、何事もないことを句にすれば、いつでも句を作る事ができるし、いわゆる俳句らしさに寄りかかる事なく俳句が作れる。 「何事もな枯れ木」に雪が降るのか、「何事もない」なかで枯れ木に雪が

          何事もない枯れ木雪ふる_2024.10.31

          春雨やもの書かぬ身のあわれなる_2024.10.30

          やろうと思っていた事ができない、できなかった日の憐れさは一体なんのか。まあ別に大丈夫だろうと、未来の自分自身に期待すると同時に過去の自分自身に苛立つ自分がある。その狭間でこの瞬間のどうしよもない自分自身を憐れんでいる。雨が降っていれば雨をただ眺めることしかできない、そんな一日もあるだろう。

          春雨やもの書かぬ身のあわれなる_2024.10.30

          夏の朝 滝のビデオを巻き戻す_2024.10.29

          夏の朝にビデオを巻き戻した事がある。滝のビデオではないけれど。小学生の頃はまだVHSでビデオを見ていた。レコーダーにVHSを入れて、途中から始まった映像を一番最初まで巻き戻す。ビデオテープだから最初から見たければ最初の部分まで物理的に巻き戻さなければいけない。何もすることがない朝にもう何度も見た(見飽きた)ビデオを仕方なく見ていた。そんな朝のことをなぜか思い出す。季節は何故か夏なのだ。

          夏の朝 滝のビデオを巻き戻す_2024.10.29

          見開いてのち目覚めても秋の暮れ_2024.10.28

          目を覚ますと朝日の明るさに嫌な予感がして、スマホで時間を確認するといつも家を出ている時間を10分くらい過ぎていることに気がつき飛び起きた。急いで身支度を整え家を出て職場に向かった。無事遅刻することなく到着。昨日の疲れが残っていたのか、あまり二度寝して遅刻しそうになることもないのだがいつもより1時間以上長く寝てしまった。 たまに昼寝をして気がつくと夕方になっている事があり、そのまま二度寝をして目を覚ますとまだ夕方で、そのまま何もしなかった一日のことを頭の中でぼんやりと考える事

          見開いてのち目覚めても秋の暮れ_2024.10.28

          四五人に月落ちかかるおどりかな_2024.10.27

          10時頃に起床。最近は寝不足の日が続いていたが久々にゆっくりと寝ることができて嬉しい。立て込んでいたものがひと段落して少し余裕ができてきた。天気予報では午後から曇りだったので久々に写真を撮ろうと思い太陽が隠れないうちに近所を1時間ほど徘徊しながら写真を撮った。まだ日差しがじんわりと暑く、1時間も歩いていると汗が滲んでくる。近所では町内会の催しのようなものが広い空き地を使って行われていて、町内の老若男女が集ってカレーか何かを振る舞って食べていた。 この句の好きなところは最初の

          四五人に月落ちかかるおどりかな_2024.10.27