どーも。都内一流ホテルで16年勤務した、フリーシェフ、僕です。
今回10555字でした!
レシピ制作のポリシーを作りました。
もし気に入ってもらえたらご覧になってくださいね。
今回はビーフカレーを作ります。
イギリス風カレーです。
長えよ!工程凄いあるわ、HAHAHA。
省略、代替えなどできるところはその旨書きます。
しっかり読んで必要なものを用意して、臨んで下さい。
しっかりできたら、
こんなに美味しく出来る煮込み料理は他にないかもしれません。
正直、煮込む時間はさておいてもビーフシチューや各種赤いソースでの煮込みの方が手順少ないです…。
所謂固形ルーを使用せずに、ソースを濾さず、ツブツブが入った状態で
作るカレーです。野菜ってこんなに美味しく出来るんだ!って思ってもらえると幸いです。
また、今回はいつもに増してテキトーです☆
調理場でカレーや赤いソース、ブイヨン仕込んでると、トマト含めた野菜くずがどんどん入れられていきます。入れれば入れるほど、味が出るし、無駄にしないという考え方です。限度はあるけど…。
今回のカレーは一回作ったら二度と作らないと
言われてしまう位(いわれた)
工程多いですよ☆
でも、同じものは専門店でも出せないかもしれません。
固形ルーが悪いなんてことは無く、固形ルーでカレーや、赤い煮込み料理、白い煮込み料理、色々ありますよね。それが手軽にできるんですもの!
こっちも使わない手はありません。僕のレシピーで作ってみると、各食品メーカーさんの企業努力が素晴らしいものであるとよくわかります…。
THE材料 8人分
☆カレーって量多く作った方がおいしくなるんです。
〇ブイヨンとビーフ煮込み
牛バラ肉 1kg
顆粒ブイヨン(分量の半分ほど)と肉が被るだけの水
ブーケガルニ(後述) 1パック
出た野菜くず。今回は野菜屑全部ひっくるめてミルポワと呼びます。
☆例えばビーフステーキ等のカレーであればブイヨンが発生しません。その場合は顆粒ブイヨンを沸かした状態にしてください。
今回は、牛や豚のバラ肉やスネ肉を煮込むことを想定しています。ポークカレーでも作る工程は同じです。
〇カレーソース
ニンニク 5片 (刻んだ状態で60gほど)
生ショウガ 100g (刻んだ状態で60gほど)
☆野菜は刻んだ状態で計量しました。多少前後しても大丈夫です。
刻む前の目安も書いてあります。
玉ねぎ 420g(3個と4分の1ほど。残り4分の1はミルポワ)
人参 50g(半分ほど)
セロリ 50g (1本の太い茎半分ほど)
マッシュルーム 70g
(今回は小さいのを10個前後用意しました。
1パック用意してもらえればOK)
バター 40g
☆玉ねぎだけでもできます。玉ねぎ以下を刻んだ状態で590グラムほど用意してもらえればいいですね。比率はあまり気にしなくていいですよ。
〇カレールウ
カレー粉 70g
小麦粉 45g
バター 115g
熱いブイヨン 350㏄前後
☆辛いのが苦手な方はカレー粉50g、小麦粉65gで作ってください。粉2種の合計分量とバターの分量は同量になれば結構です。
☆僕は別にS&Bさんの回し者ではないのですが、いやーこの商品にはお世話になりました…。
家庭用では、20g、37g、84gが存在するようです。
以下にリンク貼ります。コレはスーパーで見たことあるんじゃないかなあ…
手に入りやすければ、ハウスさんやギャバンさんのでもいいですからね。
翌日などに余らせたソースには、余ったカレー粉を入れてもいいですね。スパイスの風味が飛んじゃってるんです。
もし、カレー粉を調合したものを使いたい方がいれば、調合した状態で分量通りを用意してください。
〇果実類
リンゴジュース 350cc 煮詰める
砂糖類 小匙2
(ザラメ、三温糖、黒砂糖など、雑味がある方がいいです。)
ハチミツ 大匙2
フルーツチャツネ 大匙4
バナナ 1本潰す
☆ここがカレーの味のうち、『甘味』をつかさどる重要な要素です。
可能な限り用意してください。果実のジャムがあればそれを足してもいいですね。リンゴ、マーマレード、オレンジ、レモン、アンズ、ミカン、レモン、なんかです。イチゴとかブルーベリーは向かないと思います。
家庭用チャツネはこういうのです。
家庭用ではコレじゃないと使い切れないかもしれません…。
スーパーのカレー粉コーナーにありますが、たまにないスーパーも存在します…。手に入らない場合はチャツネの分をハチミツに置き換えてください。
amazonさんで通販するのも手です。僕はたまにカレー作るので瓶詰を手配しています。使い切れるくらいの量を用意してください。
〇一緒に煮込むもの
トマトピューレ、トマト缶(カット、ホールどちらでも)、生トマト
(全部で) 300g位
トマトペースト 20gほど
トマトケチャップ 大匙4
ウスター、中濃、とんかつソースどれか 大匙3
レモン汁 大匙2
☆手に入るもの、使い切れそうなものを手に入れてください。
トマトピューレなど、手に入りやすくて使いきれそうなものであればどれでもいいですし、組み合わせてもいいと思います。
トマトは組み合わせて500g、100gとかにならなければ
多少前後しても構いません。
〇煮込む前の仕上げ
クミンホールかキャラウェイシード 14gほど
バター20g
☆省略可。
あった方がいいのですが、無理に大容量のモノを買う必要はありません。14gなのはS&Bさんホームページより、1瓶が14gだから。
16gでも20gでもいいですからね!
引用元です。
〇ブーケガルニ 2パック
空のお茶パック 2個
ローリエ 2枚
ニンニク 1片
パセリ茎 2本
セロリ 2cm×2本
長ネギ 2cm×2本
☆省略可。お茶パックに以上を2つに分けて入れておく。
調味料)
塩
カレー粉
ガラムマサラ
サラダ油
バター
肉用小麦粉
出た野菜くず(全部肉を煮込むときに使います。前述してます)
☆ガラムマサラだけは省略可
☆全部でバター175gほど使います☆
工程)
☆今回多いです。よく理解してください。でも、1工程ずつやればできますので、ゆっくりやって下さい。
バターカット、バラ肉(かスネ肉)に塩と粉(今回胡椒は振らない)振って、高温のフライパンで焼き締める、ザルで余分な油脂を取ってからブイヨンで煮て1時間、同時進行でショウガにんにくは別にみじん切り、
鍋に水と顆粒ブイヨン+出た野菜くず+ブーケガルニ入れて沸かす、ザルで漉し肉とその他に分ける、ブイヨンは濾しておく、野菜くずとブーケガルニは処分
リンゴジュースは砂糖を加え、沸かして半分くらいにしておく、
ここにトマト類、ウスターソース、甘いもの全部を加えて混ぜておく
野菜を炒めていく。鍋にバターを溶かし、ニンニクショウガを入れて炒め、みじん切り野菜を加えて塩振り炒める(15~20分ほど)、リンゴジュースなどを加えて沸かす、ブイヨンの半分ほどを加える(ルー用に300cc程は取っておく。それでも余った分は最後の調整用で使う)、ちょっとだけ塩を加える
ルーを作る。ブイヨンを沸かしておく(マグカップでもOK)、鍋にバターを加えて小麦粉を炒めて、カレー粉を入れる、熱いブイヨンで延ばし、しっかり混ぜる、硬すぎたら野菜鍋の液体を加える、野菜鍋の液体を少しずつ加えていってルーを伸ばす、緩いペースト状になったらルーを野菜鍋の方に全部入れる
フライパンにバターを入れて加熱、溶けたらキャラウェイかクミン加えて、炒めたらカレー鍋に入れて塩振って、1時間煮込む
1時間煮込んだら、バラ肉を温め(電子レンジか残りのブイヨンで煮る)、加えて5分で完成
☆工程多すぎだろ!!!って思いますが、しょーが無いです。カレーですし。要はバラ肉煮て野菜炒めて甘み酸味その他入れてルー(小麦粉が入ったソース)入れてバラ肉煮たブイヨン入れて、1時間煮て、バラ肉と合わせて完成。
では行きましょうか。ルーを作る以外はゆっくりやっていいですからね!
参考までに。ちょっとこのリンクでは説明に不備があります…。
ソースという大分類のうち、ルーという小分類があると考えてください。
↑カレールウと、ほぼ同じ工程を踏むベシャメルソースの手順がある僕の記事です。もしよかったらどうぞ。
ぶっちゃけ、手順は各家庭によってガス台の数や鍋の数によって変わっちゃうんです。やること、必要なこと、順番、これをしっかり理解してから望んでください。。。
おまけ)
カレー粉って『複合調味料』って扱いです。
例えば…
マヨネーズに耳かき一杯いれるといつものマヨネーズと変わります。
カレーライス以外にもカレー粉入れればそれっぽくなります。
胡椒(スパイス)の一種と受け取っていただいて結構です。
こんな美味しいの出来るんだ!って思ってもらえれば幸いです。
僕は調理師学校の時にこんなイギリスカレーを作ったときに
4時間かかっちゃった☆完成度も今より低かったです。
手が早いっていうのは積み重ね、これに尽きます。
笑うほど不器用な僕ですが、続けてきてよかったとも思えました。
食べてくれる人がいることは幸せなことです。
今回写真撮りながら作りましたけど
2時間かかりませんでした。完成度も前より高いです。
手順多すぎて泣きそうですけど、意外にこのレシピは
超絶技巧はありません。
参考にして、食卓を彩ることが出来たら
僕よりも誰よりも、このレシピの基の元を作ってくださった方々が
とてもうれしいと感じるでしょう。
読んでくださってありがとうございました。