琳派の継承について
皆さん、琳派はご存知ですか?
俵屋宗達/尾形光琳/酒井抱一/鈴木基一
他にも、多くの琳派に属する絵師たちがいます。
現代でも、琳派の流れを汲み作品を手がけるアーティストの方もいらっしゃいます。
そんな現代まで続く琳派ですが、
どのように発展していったのか知っていますか?
今日は、
琳派の継承
について紹介したいと思います‼︎
紹介するにあたり、こちらの書籍を参照いたします。
琳派の継承は『家系』ではなく、絵師たちのバトンタッチで受け継がれてきました。
逆に"狩野派"などは、『家系』で受け継がれてる代表例です。
唐獅子図屏風など迫力のある画風が特徴的で、主に"権力者"とのつながりも強く、『権力を表すための絵画』なども手がけていました。
では、琳派のバトンタッチはどのように行われてきたのかでしょうか?
それについて、このように述べられています。
「琳派がつねに発見と継承により成り立っているという点です。」
「つねに『発見』され続けている点にこそ、琳派の最大の魅力があると言ってもよいだろう。」
『年譜でたどる 琳派400年』より(p.76)
つまり、どんなに価値のあるものでも『発見』されてこそ、その価値が生きるということなのではないでしょうか。
"人"もそうですよね。
どんなに素敵な人物でも、引き上げてくれる人がいないとその輝きは小さなものになってしまいます。
もしくは、場合によっては一生見つけられず、日の目を浴びずに失われてしまうかもしれません。
でも、琳派は見つけてもらえた。
だから、私も琳派に出会うことができました。
また、琳派の継承は『師匠から弟子へ』ではありません。
人から人へと、直接受け継がれたわけではないんです。
ここが、琳派のすごいところでもあります。
主な琳派の継承は、おおよそ100年おきに起こっています。
俵屋宗達から尾形光琳。
尾形光琳から酒井抱一、鈴木基一へ。
『作品』から読み取って、継承し、自分に取り入れる。
『発見』されるだけの魅力が、琳派の作品にはあるということです。
きっと、私もこの影響力に惹かれたのだと思いました。
また、現代の琳派を見ると『そんな表現方法もあるのか‼︎』と驚きを隠せません。
このように、琳派の魅力の一つは『作品を通して人を魅了する力を秘めているところ』にあると、継承から見て、私は考えます。
この魅力が多くの人に伝わりますように、、、。
私はそう願わずにはいられません。
皆さんは、琳派の作品を通して何を感じますか?
ぜひ、琳派の作品に触れていただいた際には、そういった時代の流れにも触れていただきたいと思います☺️