漢字が覚えられないと悩む学習者・・・教師の対応は?
ご質問
今回は漢字の指導についてお尋ねします。
学習者から漢字が難しいという声をよく聞きます。
また、本人がそう訴えていなくても、実際に読めない、書けない場合もよくあります。
今まで担当したことのある学習者にこのようなパターンがあるように感じています。
1)初級で、漢字の読みも書きもできている学習者
2)中上級で、漢字の読み書きもがんばっている学習者
3)中上級で、がんばっているが、あまり漢字が読み書きできない学習者
4)中上級で、あまり漢字が読めず書けないので漢字を避けている学習者
私はまだ同一の学習者が初級から中級を経て上級へと進級していく過程をずっと追ったことがないため、どの段階で枝分かれしていくのか、よくわかりません。
初級の段階では、興味を持って学習していた1)の学習者が、 2)でなんとか持ちこたえていたのが3)になり、4)になっていくのか、 あるいは、そもそも初級の段階では表面化していなかっただけなのか、 も、わかりません。
中上級になって抽象的な語彙が増えたことで、 意味の理解と読み書きが追いつかなくなっている学習者もいるのだろうと、 推測しています。
学校で定められたカリキュラムがあるわけですが、 たとえば宿題や小テストのための漢字練習はしているのに覚えられませんと悩む 3)の学習者が目の前にいる場合、一教師に何ができるでしょうか。
ご返事
非漢字圏の学習者ということでよろしいでしょうか。
まず、漢字の量が初級から中級へ移ると一挙に増えます。
ここから先は
1,264字
¥ 300
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?