作品制作中の男の日記⑥
8月末までは何かしらの制作で休みなしです。そこにさらに夏前の作曲のお話をありがたいことに頂き、時間の隅の隅を鰹節削り機でそぎ落としてその屑を集めて固めてなんとかスケジュールを捻出できないか、と今やっているところです。演奏のお話を頂いたときも同じようにしています(打診歓迎……!
今月は新作アニメーションの制作が中心。2年ぶりの自作脚本です。さらに初の20分尺になりそうで、制作の手順や時間の使い方など大きく変えて臨みます。
いまはストーリー決定の大詰め段階。この時期は意図的にどっぷりと物語の世界に浸かっていないと手が進まないので、ひじょうに気持ちがふわふわとした、頭と身体が分離したような感覚で過ごします。特に今回はいつもより現実と非現実の境目がぎりぎりの話で、「この出来事って実際のニュース?自分の創作?」と本当に分からなくなる瞬間があります。
いや、まじで危ない状態と紙一重だと思います。というわけで、制作日記を書いてたまには頭をリフレッシュしようというのも、今回新たに加えてみた手順のひとつです。