今年、心に響いた言葉。
気付いたら2024年の年末、冬休みです。
今年出会った言葉で特に心に響いたものを備忘録的に書いてみます。正直、20歳位で解っておけばもっと良い人生を送れた・・と悔やんでみたり。長年かけて無意識につくられた自分の思考を変えるのは結構苦労するけど希望があって、そんな小さなリスタートのきっかけになる幸運な出会いに感謝しながら。
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その1。
今年は世界的に選挙の年、日本も今年から来年にかけて色々あります。そんな中、SNSで一瞬見かけた昔の政治家さんの言葉。
「人間はやっぱり出来損ないだ
・・・その出来損ないの人間そのままを愛せるかどうかなんだ
・・・あるべき姿を愛そうとするから、現実の人間を軽蔑してしまう」
これを見た時、ハッと胸を打たれて固まってしまいました。
白状すると、イマドキの「あるがままの貴方でいい」というドラマみたいな台詞、私は好きじゃない。てか綺麗ごとだよな・・と感じてしまいサッパリ入ってこないのです。
例えば親からの愛も、ファンから推しへの愛も、自分自身に対してさえ「あるべき姿を愛する」ことしかなかったよ。でも現実の姿は違うから、こんなはずじゃない(怒)とか言って相手や自分への不満がどんどん積もっていく。そんな景色を沢山見てきて結局人間は分からない、謎でしかないと諦めて、これが歳をとるってことかぁ。。なんてぼんやり感じていました。
でも違ってた。。長い間、目をつぶったまま頑張っていただけ。
現実の姿をそのまま見て受け入れて、やっとそこから一歩ずつ進めるのですね。今の私にはとても難しいけど、今後の指針になる言葉をもらえて良かった。少しずつ変わっていけると思いました。
その2.
とある対談で、磯田道史さんという歴史家さんの言葉。
「何かを掻き集めた人を偉い人だと誤認して、その人に権限をゆだねる癖、もうやめたほうがいい。
実は与えたもの・・・この人は自分の一銭の得にもならないのに世話焼きでこんなことばかりして、本人はでも貧乏だとか、名門の生まれでもないと。・・・人に与えて貢献していると思われる人に権限を委ねてその世話焼きな人にやってもらうのが一番いい」
そう、子供の頃に読んだ「幸福の王子」という童話が蘇ります。綺麗な話ではあるけれど、与えてばかりじゃ自分には何も無くなってしまうじゃないか、と子供心に思っていました。
家族の中でさえ兄弟同士はリソースの取り合い。それを治めるための教科書的な綺麗ごとじゃないか。会社に入っても結局は、誰が一番掻き集めるか、の競争だった気がします。
ただ改めて考えると、掻き集める競争の先に皆の幸福が無いのも確かで、私はずっと勘違いをしているのかもしれない。明確な答えは見えていないけど少しだけ目が覚めつつあるかな。自分が変わるきっかけになりそうな、なんだか希望を持てる言葉、と感じます。
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以上、2つの言葉を色々なシーンで思い出すことが多くて何かと役に立ちました。来年も心に響く言葉に出会えますように。
ここまでお読みいただいた方、ありがとうございます。