スタバはお手本
テレ東カンブリア宮殿のスターバックスCEO水口貴文さんのインタビューでスタバの事業活動とその背景にあるCEOの理念を知り、なぜスタバが心地よいのか分かった気がした。
パートナーの声から始まる
国立に聴覚障害者が中心で運営する店舗がある。スタッフは手話で会話をし、お店には聴覚障害者が働きやすい様々な工夫がされている。聴覚障害者もそうでない方も利用されていて、ダイバーシティーを体現した場所となっている。この店舗はスターバックスで働く聴覚障害者の従業員(パートナー)の意見をもとに実現した。
「リージョナルランドマークストア」という地域の重要文化財を店舗にする取り組みもすすめている。京都二寧坂ヤサカ茶屋店などがそうだ、文化財が店舗になるので「特別なスタバ」として注目を集めると共に、文化財の保全、魅力発信にもなり地域貢献としての側面もある。この取り組みもパートナーの意見から始まっている。
人を真ん中に
これらのユニークな取り組みの背景には「人を真ん中に置いた会社にしたい」というCEOの経営理念がある。トップダウンではリーダーの器以上に組織は成長しないという考えのもと、「全員でスタバを良くしていこう」というサーバントリーダーシップを貫いている。社員を信じ、企業の理念が社員に浸透しているからこそできること。経営者と社員が一体となっていて、まさにパートナーシップ。
スタバに共感する理由
この理念に基づいた事業活動により、スタバは他とは異なるポジションを作り上げファンを離さない。今回の番組を見てわたしがスタバに共感する理由を考えてみると、「ヒト、社会、環境に優しくありたい」というソーシャルグッドを真剣に考え事業に反映していて、それに共感したパートナーがプライドを持ってワクワク楽しく働いておりパートナー発信のユニークで魅力的な取り組みが次々と生まれているからなのだと感じた。
お手本としよう
企業には利益だけでなく存在意義が問われている。「その会社がどんな価値を社会に提供できるのか」ということに共感してもらえないとユーザーから選ばれない。そんな時代において水口さんの経営はお手本となる。ソーシャルグッドと事業活動を一致させ、サーバントリーダーシップによりヒトを真ん中に置いた組織とし、社員も社会も幸せになる仕組みを作った。
スタバをお手本としよう。
番組では司会の村上龍さんが「スタバに闇はないのか」とコメントされていた。わたしも同じ疑問を持っている。
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