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オリンピックと原発【コラム】

皆さんは、オリンピックと原発,つまり原子力発電所との繋がりと言われて、ピンと来るだろうか?
分かる人には分かる筈だが、分からない人には話が飛躍し過ぎるように感じるだろうから、その点から話したい。


原発安全神話と安倍政権

原子力発電所(以下、原発)は第1次安倍政権の時(2006年~)、津波や地震が起きても安全と言えるのかと、共産党議員から質疑時に尋問されても、安倍首相は理由も述べずに検証もせず、ただ念仏の如く「安全で安心な原発だ」と、度々答弁している。👇

その思考停止政策のなれの果てに、2011年3月11日,世界でも類を見ない大規模な原発事故が起きたのだ。👇

そして今までもずっと東電を擁護し続けた政策を執り、まるで東電は国有化した会社状態だ。

TEPCO(テプコ・東京電力)

※ テプコ=東京電力(でんこちゃんがキャラクター)。

でんこ


こんな大事故・人災が起きても、倒産も営業停止もさせられない会社は、世界を探しても,そうそうないのではないだろうか…。

決して、自然災害のみで起こるべくして起きた事故ではなく、事件として立件すべき価値のある,企業全体の大失態であるのは、民間事故調査委員会が発足し、分厚い報告書が作られたことからも、明らかな事実だ。

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なのに,いまだに老朽化した原発を再稼働させようと、現自公政権下に庇護された原発各社は目論み,それを政府は支援するのみにとどまらない。

CO2削減を名目に据えて、原発復活を目指しているのだから、311で被災した人たちからしたら、さぞ苦々しいことであろう。

それと同時に、わたしは東京在住で米軍兵士たちも一時期,東京圏内も被爆の危険性が高くて全員避難したと聞いていたから、本当はわたしも被災者,被害者の一人なのだし、東海原発で次に地震に見回れ水素爆発でもしたら、たちまち難民になる。

原発はこうして、経済界が大型で大規模にカネ儲け出来るため、いのちよりも利権を重視する原子力ムラを形成し、闇のマフィアとして暗躍しているのだから、日本はドイツを見習わないといけないのに、そう言ったやつらがじわじわ復活し,逆行している。

だからこそ、選挙問題でもわたしは、自公政権にはくれぐれも投じないで(維新も、自公政権寄りで,NG)!と常々,お願いしている由縁である。


原子力ムラとオリパラの共通性

そんな原子力ムラの利権でまみれ、利権で結託した仲間に対して、オリンピックやパラリンピックと、何か関係あるの?とお思いの方もおろうが、スポーツの祭典は建前でしかない輩が大勢いる。

スポーツ会場の建設費や、観客動員のための,人件費等々、ありとあらゆるオリンピック会場や、アスリートにまつわる費用が利権として狙われていたり、謂わば,商業主義にまみれたイベントに、成り下がったりしていることが、裏ではまかり通っている。👇


オリンピック憲章とクーベルタン氏

ここで、オリンピズム・オリンピック憲章と言うものや、その起源について考えてみよう。

クーベルタン男爵ピエール・ド・フレディ(フランス語: Pierre de Frédy, baron de Coubertin, 1863年1月1日 - 1937年9月2日)はフランスの教育者であり、古代オリンピックを復興させ近代オリンピックの基礎を築いた創立者(Wikipediaより)。

彼の提唱するオリンピック憲章・オリンピズムと言うのは、以下の画像の通りで、平和の祭典であり、スポーツマンシップに悖る商業行為は断じて奨励されていない。

公式IOCオリンピズムとは


それに昔のオリンピックは、秋晴れの多い,気候が良い時期の、10月10日 (※自公政権が、ハッピーマンデーの対象にしてしまい、10月10日は祝日ではなくなり、今年は…?)に開催されたのが由来で、「体育の日」と長らくなっていた。


そして、利権…

一方、これから始められようとする東京2020大会が、アメリカのオリンピック放送権のために、秋ではなくこの暑苦しい,真夏の7月~の開催となったことは、多くの人の知るところとなった。

そこからも色々と察することが出来るように、商業主義の権化となったオリンピックを今何故、コロナがまだまだ蔓延している、東京で開催しなくてはならないか。

世論調査によれば、約7割の人が中止を含めて,延期だとか、否定的な世論結果になっている。

※ 読売新聞では「延期」を入れずに「無観客」と言う回答にして,結果を発表しているが、天下の読売(国寄りの新聞)でさえも、中止と無観客を足して7割越えと言う結果に、国民の多くが開催に対してマイナスイメージを抱いていることが確証出来よう。👇

国民のNOの声が過半数以上の大多数なんだから、これらの意見を無視して強行開催しようとする理由を、菅首相は全く何ら述べておらず、ただ念仏のように原発の安全神話の如く、コロナ禍でも安全に開催出来るよう全力を尽くす…としか述べない。

この発言のどこに有能な政策を、見出だせると言うのか。

オリンピックを開催出来るような秘策は皆無だから、単に,こんな戯れ言をいうのだ。

だから、利権が絡まなければスンナリ止めるだろう。

そして、いのちを軽視する強行開催は、絶対にあってはならない!


尾身会長発言


NHKニュース 尾身会長の果敢な発言20210603

そこで私の代弁でもしてくれるかのような、尾身会長の発言が登場したのだった!!

「パンデミックのこのコロナ禍で、普通なら開催しないところだが、開催すると言うのなら、それなりの強い責任感が主催者側の各位におありだろう…」というようなことばを発言なさった。

皆さんもご承知済のことだが、備忘録として敢えて,この件もここに記そう。👇


パンデミック下や時代の流れと共に,停滞しているIOCが、如何に新しい流れに乗ってオリンピックと言うスポーツの祭典を新生させられるかは、IOC・彼らの双肩にかかっている。

が、今のところバッハ会長と言う、「ボッタくり男爵」の異名を持つような会長が牛耳るオリンピック組織委員会では、古き利権体質と強権圧力のにおいしかしない。

これぞ,原子力ムラならぬ、オリンピック「ムラ」だ!

利権にムラがる,ムラだ!!

そんな体質を良いことに,日本オリンピック・パラリンピック委員会(JOC)も図に乗り、たいそう立派な建物を新しく建ててもらえたのだから、利権でないと否定する者は出て来ないのではないか。👇

※ このサイトは公開したくないのか、わたしは先まで見られたが、クリックして、皆さんも見られるだろうか…「JOCビル 設計図」で検索したものだ。「 日本体育協会・日本オリンピック委員会新会館(仮称 ... - 新宿区
https://www.city.shinjuku.lg.jp/content/000196968.pdf」と言う結果がヒットしたものだ。

わたしは一級建築士でも何でもないから,見取り図や設計図が出ていても、説明は全く出来ないが、14階建てのビルを急に新築してもらえるなんて,青天の霹靂か、誰かの何らかの恩恵あっての,この結果だろう。

この9~15,16ページくらいの部分を、興味関心がある方は、ご覧になると良いと思う。

しかし、これは氷山の一角に過ぎない。

ありとあらゆるオリンピック精神を蔑ろにして、巣くう利権の亡霊が跋扈している。

こうした闇の事情なんて、メディアでは大々的には報道しない。

原発も同じだ。


翼賛体制とオリンピックの政治利用


オリンピックの政治利用は、戦時中の大政翼賛会のもとにあった、翼賛体制とも似ている。👇


この政治結社から当選が続々と果たされたが、選挙資金は陸軍の機密費(臨時軍事費)からと言う,裏金によって成し遂げられたのと同様、IOCに献金したと言う話は電通の元専務である高橋氏や竹田氏、例の森喜朗氏の疑惑がひところあった。👇

残念にも収まったかのように見えるが、この莫大な資金を流した背景には、海老で鯛を釣ると言う発想があるからだろう。

何億ものカネを流しておいて,何兆円かのカネをバックさせると言う大規模な資金誘導だ。

その利権の材料は、オリンピックの「宝の山」の中…。

先行投資し、誘致を決定させてから,ザックザックとあとから掘り当てると言った方式だ。

また翼賛体制は、国が音頭を取って、精神論で乗り切ろうと言って戦争を奨励してきた風潮でもある。

これと同様,コロナ禍のオリンピックも、精神論で乗り切りながら感染対策を万全にしたら,コロナなんて感染しないから(広まらないから)、オリンピックを強行開催するぞ!と、まるで玉砕の考え方そのものだ。

こうして特攻精神と肩を並べて、「当たって砕けろ」的な発想で、大会を実施してしまえば、結果的にはコロナの感染者はそんなに出なかろうと楽観視する,軽くて浅はかな目論見だ。

政治家や国民を守る公的職務に務めるものは、強い責任感を持って、安全管理意識を強く持たなければならず、こうした考え方では失格と言っても過言ではない。

もしもこのコロナ禍で更なる感染増を招いたら、それは人災でしかない。

それはまさに原発と同じではなかろうか。


1億総無責任社会?


結局,中止や延期と言うことを念頭に入れた行動に出れば、賢者の英断とも思えるものを、無理やり利権のために強硬策を取ることによって、自分たちはオイシイ目を見るが、大量感染者や大量の死者が出た時には、我関せず。

それが、IOCやJOC,自公政権や地方の行政トップの五輪に関わるリーダーの体質なのだろう。

原発による被災者はいまだに心の底から、心身ともに全く救われていない。

そこから転じて、五輪に思いを馳せても,パンデミックの激化があった時、ヒトゴトだとはとて看過出来ない。

その時のいのちの保証は、誰がしてくれると言うのか。

いまだ、明らかになっていないのに誰ひとり怒りを露わにしないのか…。

そんな不気味な日本を、つくづく不可解に思う。

今日,ひとりの発言を、Twitterで見つけた。

作家の赤川次郎さんだ。

彼のファンではないが、彼のこの文章に,大いに共感する。👇

作家・赤川次郎氏も新聞投稿-コロナとオリンピック


最後におまけ♪


3分で読めると言う,ロイター通信の、オリンピックコラムも付けておこう。👇


竹中平蔵氏の利権にまみれた言動を、一刀両断する,小気味良い画像も見つけたから、関係ないかも知れないが、ここに張っておく(^^♪

でも,わたしは正直、これでは物足りない。

もう1分くらいで,れいわのベーシックインカムを説明してくれたら、満点をあげたかったが、これではただの批判や誹謗に終わっている。

正義感のある山本氏が、あまりに怒り狂う相手である竹中氏のことを語ると,感情論に走るのだろうか…。

それはもう,ハッキリ言って、冷静に冷徹に処する方が断然,カッコいいと思ったから、残念!!!                                                        

                               (終)

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まろんはっぴのおしゃべりnote
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