優先席

ふつうの電車の優先席…

別名・シルバーシートが前身

優先席という

言葉のひびきは

前身が

国鉄(今で言うJR)の

グリーン車のような印象が

ぴったりハマる

劇場の特等席にも似るが

私には永遠に

縁がないイメージ

でも

そこまで格調高くないのが

現実

そんな

優先席——

若者は空いていたから座った

自分より

年配の人が

自分の前に立つと

席を譲った

4人席のうち

2人は学生で

もっと若いのに

1人はゲームをやり

もう1人は

それをただ見ているだけでも

優先席に座り

立とうとも

その場を誰に譲るでもなく

ただゲームをする

淡々と

飽きることなく

ひたすらに…

若者は

また年配者が降りたら

同じ席に座っていた

飽くことなく

みんな

その繰り返しなのだろうか？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2020.6月18日)

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睡魔来て/夢を見る間に/駅は過ぎ