くろいこどもたち。

ゆうぐれが

ますますふかまる

さむいそらのした

すべり台の上にあつまる

こどもたちが3～4人いた

かげのような黒いすがたにしか見えず

どんなかおをして

どんなことをしゃべり

どんなかっこうをしているのか

まったく見えない

でも

こんなじかんに

ここに集まっていないといけない

そんな事情があるのだろう

そんな理由があるのだろう

そんな背景があるのだろう…

あたたかいごはんをつくってやり

そこで食べさせてあげたい

ふと

そう思う

だが

やはり

愛のある親のもとで食べるのが一番

愛がある親がいるのかいないのか

その愛ある親ははたらきづくめで

子にあたたかいごはんを作ってあげられないのだろうか…

想いはいろいろよぎる

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秋の雲/もくりもくりと/横すべり