「はたらく」の価値を考えた
「はたらく」と「仕事する」は少し違うと思っている。
私の中では仕事をすることは賃金をもらうこと。一方、はたらくことは、賃金が発生することだけではなく、意識せずにやっていることでも、ボランティアでも、自分のためでも、人のためでも何か行動をおこすことだと感じる。
はたらくことの価値。それは等価交換されるべきもの。
私が考えた言葉じゃなくて、人の言われて「ああ、なるほど」と思った言葉。でも元々は有名な漫画の中のセリフらしい。
はたらくことと同等の価値あるもの。その代表はやっぱりお金。誰にでもわかりやすいモノサシとして賃金や報酬ということなのだと思う。
では、お金以外の等価交換はないのだろうか?そんなことはない。
例えばその人の宣伝や評判につながることで、自分が出来ることをやるのも一つの方法ではないだろうか。
SNSで情報が拡散する今の世の中だからこそ、ビジネスをやっている人にとって評価や口コミで商品やサービスを広めてもらうことはとても効果的だと思う。
前出の方は、それを「価値払い」と呼んでいた。なるほど、その価値を宣伝することで等価を払うわけですね。それって結構良い方法だと思う。
特に自分でビジネスやっている人にとってはとても有難い価値ある行動。
でも結局、お金にしても価値払いにしても、その根底には「感謝」の気持ちがあってこそなのではないだろうか。
自分が困っていることを解決してもらい、それに対して感謝する。販売されている商品を購入するのもそれは自分の課題解決に役立つから買っているのだと思う。
お腹が空いているから食べ物を買う、掃除や洗濯がラクになるから家電を買う、病気になったから病院で治療してもらう、髪が伸びたからカットしてもらう…。
はたらくとは、課題を解決するために動いて感謝の気持ちを返してもらえる価値あるもの。
自分のために働いたら自分に感謝すればいい。
そして、等価交換の意識を持ち始めてから、自分の中で変わったことがひとつある。それは、友人知人だからといって、その人が自分のために働いてくれることに対して「何も払わないでいい」と思わなくなったこと。
ありがとう、感謝の気持ちがあるのならその言葉はせめて返そう。そしてお金の価値として払えるなら払おう。そうでないなら価値払いの方法を考えよう。
「友達なんだからタダにしてよ」とか言うのは、実は相手を尊重していないんだな…と思うようになった。そして自分が何かするときも、きちんと相手に価値を告げようと思うようになった。それがお互いに良い関係を築いていくことにもなると思う。
出世する予定は無いけれど、どんなに偉くなっても「タダにして」というのはやめようと今考えている。
はたらくことは等価交換されるべきものなのである。