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肩書・年齢・所属は語らずに、高校生とおとなが語り合う夜

おせっかい社かけるの秘密基地「あいらぶ♨」。
そこで毎週金曜夜にオープンしている秘密のBar「あいらバー」に、先週末、なんと長野から男子高生がやって来ました!

あいらバーは、年齢や肩書、所属、役割は脱ぎ去って、お互いの「これ大好き!」という「あいらぶ」なコト・モノだけで繋がるBar

このBarに、全国の中高生も来られるようにしていきたいな、そうして
”大人気ないおとな”と、彼ら彼女らの”好き”から拓ける新しい世界に出会いながら、自分の”好き”や、自分だけの道を掘り下げられる、その背中が押される。そんな場所にしたいな、と、始めた時から思っていました。

その矢先に!本当に高校生が、しかもはるばる長野からやってきてくれたので、11/22~23の週末はハリきって特別編で、金土の2夜連続開催しちゃいました!

ナウな高校生は、大人気ないおとな達のどんなあいらぶに触れたのか?
どんな問を持って生きて、それに対してどんな考え方があるのかしらん?

そんな、都会のど真ん中の秘密基地で起きた、ティーンエイジャーから兄貴姉御たちまでの対話を、ご紹介してみます!

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今回長野から来たのは、通称アリス君(あいらぶ♨ではコードネームで呼び合うので、ついたあだ名)
農業科の高校に通っており、哲学・本・養蜂好きで、持ってきてくれたあいらぶな本は、なんと『フェルマーの最終定理』!その推薦コメントも、
「これは数学書ではない。1つの問題に翻弄された数学者たちの数正規に及ぶドラマだ!」
と激アツ。

そんな、じょもろい、そしてBGMの椎名林檎と昭和歌謡に合わせて歌っちゃうようなおちゃめなアリス君から、どんな問が出たのでしょうか?
議論はフィーバーして、とても全部は書ききれないのですが、要点をまとめてみました!

①信仰とは何か?

いきなりスゴイ質問!!なんでもアリス君は最近、神学なども興味を持って勉強しているよう。

その中で、「日本は宗教的な信仰がないと言われるけど、なんでなのかな?」という問を持ったそうで、このお話に。

いやぁ、この辺りはおとなになったとしても、あんまりちゃんと考えたことないことも多いですよね(笑)

その日集まったじょもろいおとな達みんなで色々話していましたが、

キリスト教などいわゆる一神教は、聖典がある。要するに、一つの物語を共有している。それに対する信仰と、日本の禅的な、仏教的な信仰は、違う

一言に宗教的な信仰がないと言っても、一つの物語に対する「信仰」と、八百万的な、自然に対する「信仰」は、ちょっと違う。

そのあたりをちゃんと区別して考えた方がいいかもね、という話になりました。

②どうして大人は、「なぜ?」を聞かれても、答えないの?

これは、、!!いきなりずばっと本質を突いてくる質問!!
アリス君が色々考えて周りの人に質問する時に、感じることだそう。

これには、やっぱりまず今の教育システムの話から。

システムにきちんと従うような人間を作るための教育は、正解がある、それに向けて問題を解く、という形。
その過程で「なんで?」なんて考えていたら、スピードが遅くなっちゃう。効率、スピード、の世界だから。

教育に留まらず、今の資本主義を中心とした価値基準から、生まれてきていることなのかな、と思ったりします。
その基軸だけでなく、信頼資本を重視するという、新たなしくみを創りたい、とかけるでは思っていて、それにも繋がるお話だな、と思いました。

③大人になっても、勉強するの?

これは、イェス。
もちろん人それぞれ違うけれど、あいらぶ♨に集まっているような人たちは、自分で理想とするものを創り出していきたいし、新しいチャレンジに何か踏み出してみたい。
そうして人に喜んでもらったり、仲間に出会っていきたい。

そう考えた時に、未だ見ぬ世界があって、勉強しないとわからないことが、たくさんある。

「勉強」と言っても、教科書を見て、問題集を解いて、とったことじゃない。
実践しながら体得していくことが何より大事になるし、その上でもちろん本も読む。
でも、自分が実際に何かをやったり、心から実現したいことがあるからこそ、本を読んでも自分の文脈で入ってくるし、勉強をしても独自の学びになる。これが、「学校の勉強」と違うところなのかもしれません。

それが、じょもろいことにもつながっていくよね、と。

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番外編で、この日はアキタの湯沢から、トメさんとその右腕インターン生・花道も来ていました。(これもあだ名笑)

花道から、「大学生からも質問いいですか?」というので、もちろんいいよ!と

花道からの質問は、

④「クリエイティビティ」ってなんですか?

いわゆる起業家などに接する中で、クリエイティビティが大事だ、という人が多い。
でもよく考えたら、それが何か?わからなくなってきた、、

これもまた、めちゃいい質問ー!と、盛り上がりました。
ある意味、わたしたちのド直球でもあります(笑)

まず、言葉の定義の問題。特にカタカナ語に多くあることかと思うのですが、みんな同じ言葉を使っているけれど、実はその意味がとても曖昧。

その上で、クリエイティビティって、「みんなの常識の半歩先」なんじゃない?って話になりました。

例えばアーティストなどは、作品が理解されない、ぶっ飛びすぎてる、と思われることがある。この場合は、みんなの想像力や今の常識の、あまりに先を行っているからでは。
それだと、「ワケわからない」となるだけ。つまり、理解できないから、そもそも「クリエイティブだ!」と思うこともできない。

クリエイティビティが成立するのは、まずみんなが「クリエイティブだ」と思える範囲であることが必要。つまり、ちょっと頑張れば理解できる、でも今までの延長上じゃない、ということ。

その上で、わたしたちが大事だと思っているのは、
「絶対的なクリエイティビティの評価軸があって、それに当てはまるか当てはまらないか」ではない、ということ。

誰にでも、クリエイティビティはある。その発露の仕方は、人それぞれ。
いわゆるグローバルにも認められるようなものを生み出す人もいれば、半径500mの身の周りの人を笑顔にするようなクリエイティビティもある。

つまり、人間の根本の創造性を信じられるか。

これは、わたしたちがこれまで、いわゆるソーシャルスタートアップの応援をしてきて、そうして今かけるで小商いの応援などをやらせていただいていて、改めて強く思っていることです。

ここからも、実行者と観察者の違いなどのお話も出て、
③の勉強の話などにもつながっていき、学び深い番外編あいらバーとなりました。

もちろんこれらの対話だけでなく、毎日10名くらい集まった大人気ないおとな達のあいらぶなことを聞いたり、お互いに語らったりもして、とても賑やかで大盛りあがりの2日間となりました。

長野に帰った後、アリス君からも、こんな感想をいただきました。

東京に行く前、おぼけんさんからは「面白い大人たちに会わせてあげるよ」と、今考えたらすごいことを言われていたなと思います。
でも実際に会って驚きました。こんな大人達が本当にいたのかということです。

あいらバーでは「仕事や身分のことを喋らず、自分の大好きなことを話す」というのが私にはとても新鮮でした。
私が会った人の中には、学歴や役職を大きく出す人もいて、会話も仕事のことが多いものでした。

しかしあいらバーでは自分の好きなことも話せましたし、皆さんの好きなことを聞くことができ、「好きなことは年齢や役職とは関係なく楽しめるものだ」と思うことができました。
特におぼけんさんが多くおっしゃっていた「自分が面白いと思えることをやる」という言葉はとても印象に残っています。

自分は今までお金を多く稼いだり、社会的な地位が高ければ幸せになれるだろうと思っていました。
しかし、よくよく考えてみれば稼ぐことを幸せと思うなら、収入が落ちていけば不幸になってしまう。
出世も同じように役職の数も限界があり、誰もが出世を目指せば誰かがその地位を失ってしまう。
それでは誰かの不幸を前提とした考えになってしまいます。
おぼけんさんの言葉は、社会的な評価よりも自分の内面的な喜びを大切にしろということだと思っています。
今回皆さんと関わって私はいかに生きるべきかというのが分かったように思えます。

私は新しいことを知るのが大好きです。
ならば、その大好きと思えるようなことをこれからも大切にしていこうと思います。

本当に2日間ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。

アリス君、嬉しい感想を、本当にありがとうございます。

やっぱり、今回のように、全国の中高生が大人気ないおとなに出逢って、年齢などを取っ払って、あいらぶなこと、疑問に思うことなどを深く語り合って、互いに世界が広がるような場を創っていきたいなと改めて思いました◎


そして長野に帰った後も、みんなでチャットでやり取りなどをしていて、
アリス君から「あの時言おうとしたけど言う程ではないなと思ったものや、いま頭の中にある疑問です」
と、21個もの深い、深すぎる問いを、いただきました!

これをきっかけに、全国の中高生の質問に「常識にとらわれず面白いことを手掛けている大人」=「じょもろい大人たち」が独自の見解を示す、
未成年のギモン!を開催しよう、と思っています!笑

1つめのギモン&見解は、近日公開予定。お楽しみに!

全国の中高生のみんなも、ふだんギモンに思ってる、けどなかなか周りの大人には聞きづらいな、と思うことなどあれば、気軽にkakeru.osekkai@gmail.comまで、お寄せください^^

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