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【愛知】金神社でお金洗い

縁起を巡る旅「めでたび」の概要はこちら。

「私も銭洗いをしてみたい。」
テレビで銭洗いをしているのを見て、漠然とそう思った。銭洗いとはお金についた厄を清め、金運をあげること。金運はもちろん上がったら嬉しいが、私はそれよりもとにかく銭洗いがしたくなった。
秋といってもまだ暑く、燦々と太陽が降り注ぐ日に、私は愛知県の山田天満宮を訪れた。

山田天満宮は太宰府天満宮で知られる学問の神、菅原道真公をの御神霊を奉祀する神社だ。
境内には撫で牛やうそがかわいく私たちを迎えてくれる。

手水舎に鎮座する鷽

本殿をお参りしたあと、ここのもう一つの神社を参拝する。鳥居には打出の小槌、なんとも縁起の良さそうな黄金の社、こがね神社だ。

ここには七福神の中の恵比寿神と大黒天が祀られており、持っている財宝を金明神の御神水で清めると一切の不浄と禍事が取り除かれ、福徳福銭の御利益を頂くと云われている。

この神社の特徴として神の使いと云われているねずみを「こがねねずみ」と呼び、境内には打出の小槌を持ったねずみがいる。
ふと大黒天の神使であるねずみも打出の小槌を持っていたことを思い出した。このねずみもきっと大黒天の使いでもあるのだろう。

金ねずみのおみくじたちが並んでいる

さて、いよいよ持っていたお札を何枚か箕に入れて銭洗いをする。少々欲張りな気もするが、「ご縁が千度」訪れるように五千円を乗せた。
柄杓で水をすくい、恵比寿神と大黒天の頭から水をかける。流れてきた水を箕で受けてお金を洗う。
「ありがたや、ありがたや…。」
自然と心の中で感謝を述べていた。自分ですくった水を自分でかけて、ただ金を濡らすだけの行為。たったそれだけなのに、なぜこんなにも厳かな気持ちになるのだろうか。
洗い終わったお金は折れて曲がっていたにも関わらず、穢れのないまっさらなものに見えた。

そこでふと気づいた。「銭洗いをする」ということだけ決めて、肝心の使い道は決めていなかった。
ウェブサイトには「清めた金銭は自宅に持ち帰る」と書かれていたので、社務所で授かった「金袋守」に入れてひとまず持ち帰る。

この金袋守を授かるときに使い方を尋ねると「大切なものを入れておくもの」と教えていただいた。今私の持ち物の中で一番尊い入れ物だ。
せっかく清めたお金を汚さないように、この中でお休みしてもらう。

かわいい
両面かわいい

せっかくなので良いことに使いたいのだが、なにも思いつかない。
もう年末の宝くじに使ってしまおう。私の心はまだまだ俗世にまみれている。

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