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不安と付き合って自分らしく生きる
不安なときって落ち着かないし、元気も出ませんよね。「早く解消してすっきりしたい」と思います。でも、不安の解消の仕方って意外と難しい。解消しない方がいい場合もあるのです。
解消出来るなら解消したい
不安って不快ですよね。だから、それを解消したいと思うのは当然です。もし簡単に解消できる不安(調べれば分かるようなこと)なら解消すればいいわけですが、解消出来ない不安もあります。
「孤独」に対する不安の場合はどうでしょうか。例えば、解消しようと家族、友達、恋人などに「ずっと一緒にいてくれる?」と確認していく。みんなが「ずっと一緒だよ」と答えてくれて、「よし、これで孤独にはならない! よかった!」──これって、ちょっと危険です。そんな約束を守れる保証なんて、まったくないのですから。
これは、真実から目をそらした代償として目の前の不安感を打ち消すという行為です。スヌーズボタンを押すのと同じで、また繰り返されます。その日の不安感は消えるかもしれないが、心の底ではそうではないと知っています。これでは自分に嘘をつくことになってしまいます。
解消しなくてもいい不安もある
人が抱く不安には、解消出来るものと解消出来ないものがあります。自分の抱えている不安がどちらに属するのか、見極める必要があります。
解消出来ない性質の不安を無理に解消しようとすれば、堂々巡りに陥ったり自分に嘘をついたりすることになりかねません。また、不安というのは、分析して細分化していくと、不安そのものが増殖していく場合があります。解消を目的として考え始めたはずが、完全な逆効果です。
解消出来ない不安に対しては、「うまく付き合う」というのが最適解なのではないでしょうか。深入りせず、完全に無視もせず、上手に付き合う。心に重い感じが残っても、「これはこれでいいのだ」と理解する。
不安と上手に付き合うために
不安感は不快ですが、生きている証拠でもあります。そして、生きるということは、暗闇の中に一歩一歩足を踏み出すようなことです。何があるのかわからないところに一人で突っ込んでいくのが不安なのは、当たり前です。不安でない方がおかしいですよね。
心のどこにフォーカスするのかというのは、自分の心とかかわるテクニックみたいなものです。「一生一緒だよね!」などと心のドーピングをするよりは、強がらず不安でいいんだと思いながら、不安にばかり注目せずにやり過ごす、みたいな感じでしょうか。
先行きの見えない時代に突入したいま、付き合い方を洗練させていきたいと思います。
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