動き続ければきっと何か良いことが起きる
高校生の頃、音楽を始めたり新しい仲間を探して場をつくったり、色々なことを始めました。その時、先のことは分からなくても「動き続ければ良いことが起きる」という思いを持ちました。それは僕自身のゴールデンルールとなり、僕の人生を支えてくれました。でもある時、自分がそれをすっかり忘れていたことに気付きました。
此処ではない何処かへ
一所に留まり同じことを繰り返すのではなく、動き続けることで何か良いことが起こる──大雑把で稚拙な考え方ですが、高校生の僕にとってはものすごい発見でした。いわば人生初の「勝ちパターン」を得たわけです。
いつも使っていたノートに、自分のゴールデンルールとして、「常に動き続ける」と書きました。
逆に言えば、それだけ「自分が過ごしていた環境から抜け出したい」と願っていたということなのでしょう。でも、だからといって目的地のような「辿り着きたい場所」はなかった。だからこそ「動き続ける」ことが福音になったのだと思います。
心から楽しんだ大学生活
大学に進学してからは、24時間すべてが自分のものになりました。自己管理も必要でしたが、何よりも24時間すべてを自由に使うことが出来ました。友人や仲間も出来て、充実感を感じました。
そんなある日のこと、高校時代につけていたノートが出てきました。なんとなくページをめくっていて、僕は心底ぞっとすることになります。そのノートには、こう書かれていたからです。
「常に動き続ける」
忘れないように書き記したはずなのに、僕は大学生活を楽しみうちに、それを忘れていたのです。学生生活はすごく楽しかったけれど、守りに入っている自分を衝撃と共に自覚しました。唯一に勝ちパターンを手放して、それを忘れていたのですから。
道なき道を自分らしく進もう
コロナがやって来る少し前のことです。僕は、自分が安定的な生活を獲得したと感じました。そこでは色々なことが仕組み化されて、自動的に動いていくようになっていました。
事業を営む者としては、仕組みが完成するのは喜ばしいことです。でも、自分がどう生きていきたいのか、何に関する責任を負いたいのかは、また別の話です。
そんな僕がいま思い起こしているのは、高校生の頃のゴールデンルール「動き続ければきっと何か良いことが起きる」です。先の見えない時代だからこそ、萎縮せずにまずは歩き出すこと。安心出来る計画を立てるのではなく冒険心を持って踏み出すこと。そんな心構えがちょうど良いと感じています。
自分を信じていきましょう。
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