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始まりを知ると自由になれる

「常識だから」と言う時、その常識がいつどのように始まったのか知っていますか? 常識に限らず、物事の「始まり」を知らないままそれに関わると、人は自分らしく存在出来なくなります。

何にでも「始まり」がある

働いている会社にも、かかわっているプロジェクトにも、日本の家族制度にも、それぞれの「始まり」があります。

誰がどんな思いで、それを作ったのか。
どういう経緯で、現在のようになっているのか。
そしてそれは、いつのことなのか。

物事のそうした「始まり」を認識すると、それに巻き込まれにくくなります。現在のような家族の形は明治以降に強化されたものです。別に大昔から、日本人が現在のように暮らしていたわけではありません。「当たり前」と思っているものの歴史って、意外に浅かったりするものです。

始まりを調べたら自分らしくやれるようになった

学生の頃に参加していたある歴史のある教育運動で、子ども向けのプログラムがありました。かっちりフレーム(やり方)があり、ずっと受け継がれてきていました。

でもある時、なぜそのような流れでプログラムが組まれているのか、ちゃんと説明出来ないのに、それをそのまま実践している自分に気付きました。もし、子どもに「これ、なんでやるの?」と聞かれても、ちゃんと答えられません。

それではダメだということで、古い文献をあたったり、知識のある人から話を聞いたりして、ひとつひとつ確認していきました。意識していなかった薄いモヤが晴れていくような感じがしました。

何を残し何を変えるのか?

その結果、何を守り残し、何を変えるべきなのか、自分なりの考えを整理することが出来ました。それを仲間と話し合い調整したプログラムは、時代に即した良いものになりました。何よりも、自分たちが自信を持って取り組めるようになったのが、最大の収穫でした。

面白かったのは、「始まり」を知る前に、「これはきっともう不要だろう」と思っていたもののなかに重要で省略出来ないものが含まれていたり、逆にこれは楽しいからぜひ残したいと思っていたものが、全体としてはさほど重要でないことに気付いたりしたことです。

「始まり」を知らないまま、「目の前」だけを見て、あれこれ考えてみても、的外れが多いのだと知りました。「始まり」を知らないままでは、本当の意味での「自分の考え」を確立出来ない、そう思いました。

いま、あなたを縛っているものは何ですか? その「始まり」を知っていますか? 始まりが分かれば、あなたらしい解決策を見つけられるかもしれません。

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長田英史(おさだてるちか) / NOT SHIP
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