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掃除、午前、読書|エッセイ
掃除
掃除が好きだ。土曜の朝に毎週掃除をする。
床は掃除機をかけるが、掃除機の調子が悪いのでハンドタオルを濡らして固く絞ったものをクイックルワイパーにくっつけて磨いて、最後に端に溜まったゴミを取る。
机や棚など木でできたものは別のハンドタオルを同じく濡らして固く絞ったもので丁寧に拭いていく。
そして、水回りをハンドタオルに洗剤をつけてゴシゴシ磨く。
火の周りは重曹水をスプレーして乾いたハンドタオルで拭き取っていく。
絨毯はコロコロクリーナーで毛を取る。
トイレはクエン酸水をスプレーしてトイレットペーパーで拭き取っていく。
こうして部屋中ピカピカになったのを見ると清々しい気持ちでいっぱいになる。
年追うごとに努力が必ず身を結ぶとは限らないケースが増えてくる。
そんな中で掃除は目に見えて成果が出るから、風水とか運とかそういう利益に関係なく、存在が好きだ。
午前
午後から用事があるので、午前にレターパックを頼んだが、なかなか届かずに焦る。
宅配便って午前だけ午前として存在するので、幅が広い。
12時に家を出ないといけない時、定義上11時59分までは午前の可能性があるので落ち着かない。
先日の検査結果がレターパックで届くので、早く届かないかな、とちょっと楽しみにしている。
検査の結果が最悪の可能性もあるが、結果は結果で既に存在しているので、それよりも明らかになっていないことが明らかになるのが面白い。
あと、この値がこのような意味を持つという説明書きが面白い。
数字は苦手だが、意味を持つと初めて友達になれる心地がする。
ただ、注射が本当に嫌い。嫌いというか、倒れてしまうので、再検査だけは嫌だ。
読書
読書が好きで、気になった本を読み漁っている。
一度読んだら極力最後まで読み、感想をまとめている。
これは読んでよかった、人生で記憶に残るすごい本だったと思う本が数冊に1冊あり、大半はまぁまぁ面白かったけど数日後には忘れてしまう娯楽的な本であり、稀に意地で読み切ったけど合わなかったな本(もしくはギブアップして途中で読むのをやめた本)が数冊に1冊ある。
全部読もうと思った時点では魅力的なのに、読み進めると濃淡があるのは面白い。
でも大半の面白い本を含め、9割面白いから読書はやっぱり楽しい。
気になった本はとりあえずタイトルをメモしておいて、読めるようになったら読むスタイルなので、手元に届いた時にはなぜその本が気になったかは忘れている。
この間届いた本が蓋を開けたら児童書で、児童書だったのか〜と思いつつ、読んだ。
話は面白かったが、作者が医者の傍ら児童書も書いているというプロフィールに嫉妬のような感情を覚えた。
医者とは金持ちと権威の代名詞のような職業で、その職を持ち続けた上で本も出せているのが、才能も環境も恵まれていて羨ましかった。
物語以上にそれが気になってしまった。
天はニ物を与えないというが、資本主義ではそんなことはない。
でも、作者も医者も、持っている人も何も悪くはないし、むしろすごい。
私のような取るに足らない凡人は、眩しいものを前に挫けて臍を曲げては、余計にままならない。
自分のいる現在地を地道に歩こうと背筋を伸ばす。
こういう気持ちを忘れずにいたい。
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![石火矢 歩美](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/140695815/profile_7c2d472266db755fc5c3858c753f4dc1.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)