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トイレとのたたかいは続くよ♪

コロナ前から取り組んできた西区役所トイレ問題

札幌市西区役所の障がい者用トイレは、何十年間も車椅子で使いにくかったので、障がい者たちは何度もそれを訴えてきたが、変なアコーディオンカーテンをつけたり、壁を曲げたりで、改造するたびにどんどん使いにくくなっていった。なんと皮肉なことか。

「いまにトイレでケガ人が出ますよ」と、私は区の担当に言いつづけたら区役所整備担当の湊係長が来てくださり、札幌介助研究会の人達もヘルパーも一緒に意見を言った。よく話を聞いてくれ、全面的に改造することを決めてくれた。私は湊さんの態度に感動した。真剣に障がい者の話を聞き、設計図を書きだそうとしている姿に「この人こそ本当の建築家だ」と思った。この人は将来バリアフリーの教師になり、日本中の建築大学に行って、若い学生さんに教えるべきだと思った。

何度も書いているが、札幌市役所のトイレを直すのにも20年間かかっていた。一般的には、建築家どうし横のつながりは少ないので、頭で描いたトイレを作ってしまう。トイレづくり・改善の運動ははやく止めたい、しないでいいようになればいいのだ。もうトイレのことでたたかうのには疲れてきたが、トイレは人間にとって、大切なところだ。

湊係長はこれから新しい区役所を建て替えたときには、完璧なものを作るだろう。他のバリアフリートイレもそれを見本にして作ればいいのである。

皆さんも、ぜひ西区役所の一階のトイレを使ってみて、どんどん意見をいいましょう。

障がいのない人も、介助者も、医療関係者も、全ての人がこのトイレを使ってみての感想をいちご会に(info@sapporo-ichigokai.jp)までを送って下さい。

西区トイレ4

つぎは宮の沢駅前のちえりあのトイレを良くするには、役人の横つながりが必要だ

いまは地下鉄東西線宮の沢駅前のちえりあのトイレについて意見を求められている。ちえりあは教育関係のイベントや施設があるので、建物は全部教育委員会の管轄である。
教育委員会の方がいちご会の事務所に来てくださったことはとても嬉しいのだが、湊さんが様々な経験をしているので、一緒に作ってほしいとリクエストをしたが、なかなか最後までOKが出なかった。すでに決めた設計者がいるからというのが、その理由だそうだ。「その方は障がい者トイレに詳しいのですか?」と聞くと、黙ってしまった。「また健常者の算段で勝手に改造してしまうと、障がい者たちから文句が出て、かえって後でお金がかかりますよ。」と、脅すほかなかった。すると、あとで電話がかかってきて、湊さんも一緒に来て下さることになったそうである。

障がい者は災害時に学校に避難するのだから、学校は当事者を含めたバリアフリー委員会から意見を聞くべきだ

お役人というのは、横のつながり、手をつないで仕事をするのは嫌なんだなと肌で感じた。教育委員会で、今後障がい者のバリアフリー委員会を作り、障がい者や老人、ヘルパーや、設計者やお役人が集まるといい。

学校というのは災害時には必ず避難所になるので、障がい者や高齢者に使いやすい建物にしなければいけない。それは早急に行わないと。トイレ一個でもめている場合ではないと私は真剣に感じ取った。

西区役所2




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