「片づけやめたら、片づいた。➄」紙整理で片づけの習慣をつくる
全国の地方新聞に寄稿した連載「片づけやめたら、片づいた。」(全15回)を、配信元の許可を得てシェアします。
汚部屋から引っ越しを経て片づいた部屋に暮らすまで。片づけが苦手でも、発想をちょっと変えることで、快適な空間を手に入れる方法を綴っています(暮らしの変化で今とは少し異なる箇所あり)。
なるべく、毎週配信する予定(がんばれ)。
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散らかる原因は紙だった! 3分類でスッキリ
転居前の家では、机や棚の上に紙の山ができていました。毎日家に届く郵便物やダイレクトメールの処理が追いつかず、積み上げていたのです。紙の山の角をそろえて、きれいに整ったふうに見せてさえいました。
物を捨てるかどうかの取捨選択で、思い出の品などと並んで「最後にしましょう」と扱われがちなのが紙類です。要否を見分けるのに一つ一つ時間がかかる割に、目に見える成果が少ないからですが、散らばった紙を片づけるだけで、家はかなりスッキリします。
私は引っ越し後、まずどんな紙が入ってくるかを調べました。お金関係(請求書、光熱費の通知)、買い物関係(レシート、カード明細)、健康関係(健診受診票、保険通知書)、宅配便の不在票、チラシなど。書くだけでくらくらしますね。
さらに見ていくと、これらは「捨てる・保管する・処理する」の三つに分かれることに気づきます。「処理する」とは、支払う・返送するなどです。服は「着る・着ない」のどちらかですが、紙にはなんと三つ目が! これが、仕分けを煩雑にし、「なんかメンドくさい」と思わせるのです。
では、どうするか。
「保管する」は種類別に行き先を用意します。わが家では棚にファイルボックスを並べ、帰宅後の片づけでザッと目を通し、ポイッと放り込みます。レシートやカードの明細書は、月別に分けた方が効率的でしょうが、欲張ると続かないので「ファイルボックスに入れる」を目標にしました。
「捨てる」をごみ箱に入れたら、卓上に残るのは「処理する」だけ。緊急性が高いため、目につく場所に置いて順次処理します。他に「中身を吟味したい」など、すぐに判断できない物があればまとめておき、翌朝のコーヒーブレイクにチェック。メンドくさいことは、心が穏やかな時に向き合うと作業がはかどります。
まとめ
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