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西宮ストークス観戦記#54 須藤昴矢選手について

相変わらずBリーグは中断中なのですが、そんな中で飛び込んできたのが、このビッグニュース。

他チームがどんどん特別指定選手を発表する中、取り残された感のあったストークスですが、明治大学4年生の須藤昴矢選手との特別指定選手契約を結びました。指をくわえてライバルチームのニュースを眺めていたので、正直、これは嬉しいですね。

◉ストークス的にはレア

さて、気になるのはどんな選手なのかというところ。サイズは186センチ・85キロ、ストークス内で比べるなら、浜高選手よりちょっとだけ大きいという感じです。ポジションはSGとのことですが、SFまでならこなせそう。

公式サイトによる紹介はこんな感じ。

「持ち前の身体能力に併せ、得点パターンを演出できるマルチな能力を兼ね備えており、これまでの関東学生リーグ戦にて得点ランキングや3Pランキングで上位に入るなど優秀な実績を残してきました」

ここから読み取れるポイントは3つ。いずれもストークスにとってはあまり見られない点です。

1.パワフルなプレー
サムネイルの写真からもなんとなく想像できる通り、がっしりしている須藤選手。胸板が厚くて上半身がしっかりしてる。腕もけっこう長い。

このハイライト動画でも観られるように、身体をぶつけることに躊躇がなく、むしろ自分の強みだと思っている雰囲気。こういう特徴を持った選手はストークスにはあまりいないタイプです。ハイライトでこういうシーンが集まるということは、普段からこんなプレーをしているのでしょう(知らんけど)。ドライブにも迫力があります。

2.シュートクリエイション
公式さんの紹介でもランキングがありましたが、スリーポイントを得意としている須藤選手。この動画でもそれがよくわかります。

シュートそのものもさることながら、注目したいのは自らシュートをクリエイトするスキルの高さ。ドライブ&ジャンパーだけでなく、ステップバックからのスリーなど、シュートを打つために必要なプレーが上手く、またバリエーションも多い。一つ前の動画でも、ディフェンスを背負ってドリブルするシーンがありましたが、NBAなどのトレンドも頭に入っている現代的なプレーヤーだなと感じます。これもまたストークスではレア。

3.バスケットボールエリート
そうしたプレー面ではなく、須藤選手のキャリアもストークス的にはこれまであまりなかったものです。神奈川県出身で、高校バスケ界では有名な桐光学園から明治大学に進んだシティボーイ。高校・大学と全国の舞台で活躍した経歴はバスケットボールエリートと呼んでもいいでしょう。そりゃ上には上もいるけどさ。

その一方で、ストリートボールのsomecityの試合などにも出場しているのは、ストリートマインドを学んでもっと上手くなりたいという姿勢でしょうか。つまり、がむしゃらなエリート。めちゃくちゃカッコええやんけ!

◉案外、悩ましい起用法

では、ストークスではどんな風に起用されるでしょうか。選手層が厚くはないとは言いながら、中地区の2位でプレーオフ圏内。若手を試して来シーズンのために経験を積ませる余裕はありません。負けられないのよね。

ところで、これを「補強」と考えるならば、ストークスのニーズとはマッチしません。欲しいのはどう考えてもインサイド。センターが無理でもせめてパワーフォワード。俺がGMなら絶対そうする。とはいえ、これは特別指定選手の話。特指で「補強」してどうするんだよ。いくら余裕がないと言っても、大学生に期待し過ぎてはいけない。ん、三遠? あそこは河村選手の「試合に出たい」という希望と、ほぼ降格プレーオフ出場確定なチーム状況(勝たなくてもいい)がフィットした結果だから。

SGとして起用
まずはナチュラルポジション(?)のSGとして起用される場合を考えてみます。その場合、先発SGの道原選手のバックアップになるわけですが、そこは現状、浜高選手が担っているお仕事。となると第3SGになるのですが、フィッシャーHCはあまり細かく選手を入れ替えるタイプではない気もする。

ただ、浜高選手と須藤選手って、タイプが似ていると言われれば似てるんだよね。身体能力を活かしたアグレッシブなプレーが強み。浜高選手はもっとマルチにいろいろこなせるタイプだけど、今のチームで求められている役割は走ったり飛び込んだり、停滞している時間帯に自分でこじ開けたり、チームに活力を与えるプレー。それは須藤選手の強みともややかぶる。SGならサイズの優位を活かせそうだし、浜高選手よりシューター適性はありそう。

■SFとして起用
あるいはSFとして谷さんのバックアップにするのはどうだろう。ちょっとサイズは足りないけど。でも、例えば高校時代の動画を観てもわかるように、バリバリのエースタイプな須藤選手にとってはありかもしれない。

たまにフィッシャーHCはスリーガード的なラインアップにする時があるので(両外国籍+岸田・道原・浜高とか)、そういう起用もあるかもしれない。岸田選手とは相性良さそうだし、セルフィッシュなところのない道原選手にキックアウト先=シューターをやってもらえば強力だよ。

ある程度、ディフェンスができるのならば、SF起用されている時の谷口選手の代役と考えてもいいのかもしれない。私は、谷口選手の先発起用は谷さんの負担を軽くするためと考えているので、そのためのバリエーションが増えると考えれば、とてもポジティブです。

そうか、そう考えていくと、道原・谷の主力2人が元気にプレーできるようにするためのカードが増えたという風に理解できるのか。であれば、とてもいいこと。須藤選手の持つ、ストークスにはあまりない特徴がそのままチームにとってのプラスになるわけだから。

という感じで、妄想も甚だしいわけですが、須藤選手のプレーや起用法について考えてみました。とにかく、早く観たい!


※このnoteは単なるファンの個人的な感想であり、
西宮ストークスとは一切関係のない非公式なものです。

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