西宮ストークス観戦記#35 @福岡1
2019年最後のカードはアウェーでライジングゼファー福岡との対戦です。前回はホームで1勝1敗。福岡は外国籍選手に昨シーズンはB1の北海道でプレーした実績のあるドブラス選手を加え、その時からは変化あるいは進化しています。かなりインサイド偏重の相手にどのように守るのか注目です。
◉いきなり「JOタイム」
福岡はスタートから2-3ゾーン。最初からとは思わなかったにしても、対策はしてきたようで、西宮がそれほど苦にしないと見るや、あっさりマンツーマンに変えてきました。どちらかと言えばマンツーの方が攻めづらいようで、というかオフボールの選手の動きが少なく、あまりリズムはない。道原選手のスリーに救われている感じです。その道原選手が2ファウルで早々と谷選手と交代。本来のローテーションなら谷口選手と代わるところ。うん、嫌な予感しかない。
福岡は外国籍のミスマッチを活かしてゴリゴリと中を攻めてくるかと思いきや、使いたいのは城宝選手のようで、精力的にスクリーンを仕掛けて、城宝選手がそれを使って走り回る感じ。マークの道原選手が必死に追いかける。神戸科学技術高校の先輩後輩の追いかけっこ。ちょっとオープンになるとすぐにスリーを決める先輩。それに火を点けたのは先にスリーを決めた後輩。神戸の仇を福岡で討つ。
波に乗れない理由はもう一つあって、序盤に2回あった速攻のチャンスをいずれも松崎&谷口のターンオーバーで潰していること。アドリブには弱い2人。強引でもいいから攻め切ってほしかったな。
1Qは12-20。ファウルトラブルに苦しみながらもよく踏ん張ったものの、シュートが入らんなあ。土屋選手も頑張ってるけど、今日は気合が空回り。いきなりアクセル全開の城宝選手に振り回されて20点とられたディフェンスよりも、12点しか取れなかったオフェンスが問題。これだけシュートが入らないと中も空いてこないから、ブラッドさんにもボールが入らない。1桁点差で粘れるかな。
◉動きが止まった福岡
あっさり11点差にされたものの、ここで奮起したのが浜高選手。やはり走ってチャンスを演出。外国籍選手を前に沈めたストップ&ジャンパーはお見事でした。
こういうのもいいね。谷さんとブラッドがフリップで相手を引き付けているうちにできたスペースへ飛び込む。ファウルをもらって2スロー。もう1本、決まらなかったけどいい速攻があった。岸田選手もよく見てた。
再び11点差となったものの、松崎・道原が久しぶりに登場すると、一気に追い上げ開始。若手の「あっためときましたんで」という空気を感じたのだろうか。13-2のランで同点に追い付きます。ちょっとお疲れ感のある福岡。城宝選手も動きが鈍い。外国籍選手2人はオフェンスリバウンドを取られ出してファウルが嵩むように。西宮はブラッドさん以外は休みながらのプレーなので、俄然元気になってきた。バーンズ先生も徐々にお目覚め。逆に西宮3点リードで折り返します。
◉インサイド対決から
後半開始から、福岡はインサイドを中心にオフェンスを組み立てるようになります。要するにドブラスのローポストなんだけど、ハイポスト付近のピンキニーを経由するから守りにくい。ポジション争いの押し合いならブラッドさんも負けないけど、飛び込んで来たところにショートパスを通されると両手を上げてファウルしないようにプレッシャーをかけるしかない。棒立ちのブラッドとハイソックスがズレないドブラス。
一方の西宮も、調子の上がってきたバーンズ先生のドライブを絡めつつ、こちらもブラッドさんのインサイドで対抗。スティールからの速攻なども決まり始め、西宮のリードの時間帯が続きます。福岡は城宝選手のスリーが落ち始めたのが痛い。そしてやっぱり運動量が落ちている。
ここへ来て西宮はバーンズ先生がクレバーのプレーを連発。ボールをコントロールして上手くタメを作りながら、空いているところへ的確にパスを通します。
これは自分でボールを運んでピンキニーを引きずり出しておいて、ブラッドさんのゴール下をアシスト。決してサイズは大きくないプレーヤーですが、トランジションなどでガードにマークされてミスマッチができると、必ず自分で攻めていく。状況判断の巧みな選手だからこそ、息長く現役生活を続けられているのでしょう。
これで10点差にしたものの、その後の時間帯の使い方が下手で、最終的に3点リードで4Qへ。うーん。あと1本は相手のオフェンス減らせたよなあ。もったいなさ過ぎる。相手に十分な反撃のチャンスを与えてしまいました。
結局、こういう突き放せるところで緩慢なプレーをしてしまったのが、4Qの逆転の呼び水になってしまった気がします。全体を見ると、ディフェンスリバウンドへの参加も少なかった。相手のシュートが落ちているのに、それをリードにつなげられない。最後の追い上げよりも、勝てる試合をみすみす落とした残念な印象が強い。
※このnoteは単なるファンの個人的な感想であり、
西宮ストークスとは一切関係のない非公式なものです。
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