西宮ストークス観戦記#67 ビッグニュース
西宮ストークスは今野翔太選手との新規契約締結を発表しました。
淡々とした書き出しで初めてみましたが、実はむちゃくちゃテンション高いです。いやいやいやマジかよ今野翔太てあの今野翔太かいなエヴェッサでバリバリやっとったやんけマジかうおおーーー。みたいな感じ。こんなメジャーな選手が西宮に来てくれていいのかしらと恐縮してしまう。哀しきB2ブースタースピリッツ。
ここまでのオフの動きを深読みして、散々「今年のストークスは本気だ!」と書いてきましたが、それがこんな形で実現するとは。動き出しは早かったわりに、その後の新加入選手の発表がなかったため、「本当は単に金がないだけかも…」と気弱になっていたのは内緒の話です。
更新されたロスターを確認してみましょう。
■西宮ストークスの来シーズンのロスター(6/9時点)
PG|岸田、松崎
SG|浜高、道原、●今野
SF|谷
PF|▲バーンズ
C|劉、▲ブラッド
バックコートはこれでほぼ決まり。むしろこれ以上、何を望むというのか。サイズのあるスリーポイントシューターがいれば完璧かな(欲張り)。これも今まで何度か書いている通り、私はバーンズ&ブラッドとの再契約の線はまだあると見ていますので、一応ここには加えています。
ベンチ入りは12人(特別指定は除く)。外国籍選手は3人がベンチ入り可能ですが、この勢いと本気度を勘案すれば、3人獲るんじゃないかという気がしてきました。アジア枠の劉選手が出場時間が増えることは確実なので、日本人選手は7〜8人でも回りそう。となると、残るはあと1人か2人。SFにもう1枚加えて、あとは外国籍を3人(うち1人はハンドラーやストレッチタイプ)でロスター完成ということもあるかもしれない。SFやハンドラーもできる今野選手の加入は、ロスターの有効活用という観点からも、かなりいい補強となりました。
◉今野選手の起用法を考えてみる
今野選手といえば「エースキラー」の異名を持つようにハードな守備が持ち味。ディフェンスを重視するフィッシャーHCの目に留まったのも頷けます。ただ、そのスキルは近年になって磨きがかかってきたもののよう。今野選手の長きにわたるキャリアが語られているBASKET COUNTのロングインタビューを読むと、それがよくわかります。
スタッツを見るとベテランの域に差しかかるに連れてシュートのパーセンテージは下がっているものの、もともと得点力は高く、何より勝負強いプレーヤーという印象。スリーの確率も悪くないよ。そんなプレーヤーを加えたことで、ストークスはラインアップにさまざまな状況に応じたバリエーションを持たせることが可能になりました。一体、どんな起用法をされるのでしょうか。それを考えるだけでも楽しいというものです。
■スタートはベンチから?
今野選手のナチュラルポジションはSGですが、ストークスには不動のエースSG・道原選手がいます。おそらく今野選手はベンチスタートでしょう。すでに確固とした輝かしいキャリアを持つベテランにとっては、先発かどうかは大きな問題ではないはず。実績に乏しい若手選手とは異なり、自分が何者であるかを示す必要はないからね。むしろ、チームの求める役割を進んで受け入れてくれるはず。今シーズン、谷選手が担ったような6thマンのような起用になるのではないでしょうか。
となると、谷選手はスターターに戻るのかな。そうすればかなり落ち着いて試合を始めることが可能になります。で、ベンチから今野選手が登場。これは相手にとってはかなり嫌だよ。
■若手のメンター、ベテランの兄貴
35歳の大ベテランは、浜高選手や岸田選手など若手選手にとっては間違いなく素晴らしいメンター(指導者・助言者)となるでしょう。ポジションも近いしね。ディフェンスのスキルをたっぷり伝授してあげてほしい。
一方で、谷・道原・松崎のストークス三銃士にとってはいい兄貴分になるはずです。昨シーズン、梁川選手や佐藤選手らベテラン勢が抜けて、最上級生グループになった3人ですが、良くも悪くも「俺がエースだ!」というタイプではありません。彼ら自身もそのことには自覚的なはずで、心ならずも「俺がやらなきゃ」という気負いが、かえってプレッシャーになっていたとしても不思議ではありません。
その点、今野選手の存在は、3人をプレッシャーから解き放ち、のびのびとプレーさせてくれることでしょう。それぐらいの器の大きさを感じます。ややこしい表現だけど、今野選手ならば、仮にシュートを託したとしても、自分が「逃げた」と感じずに済むと思うんだよね。地元出身の関西リーグの先輩という近すぎず遠すぎない距離感も絶妙。ストークスにとって完璧にはまるピースと言えるでしょう。
■残り2分、5点ビハインドなら?
こういうシチュエーションならどんなラインアップにしようか? 例えば、今野・道原・谷を同時に起用すれば、得点力はかなり高いよ。どこからでもシュート打てそう。あるいは、今野・道原・岸田なんてのはどうだ。ちょっとサイズが足りないけれど、爆発力ありそうだよ。
■残り2分、5点リードなら?
反対に接戦でリードしている展開ならどうだろう? 今野・松崎・谷の鬼ディフェンスで逃げ切れそう。クローズアウトはまだ無理だけど、浜高選手と組ませても、運動量の多いアグレシッブなバックコートになりそう。
そんな感じで、妄想はとめどなく広がるわけですが、ストークスにとって大きなプラスになることは間違いありません。早く開幕しないかなあ。
※このnoteは単なるファンの個人的な感想であり、
西宮ストークスとは一切関係のない非公式なものです。