西宮ストークス観戦記#48 vs東京Z 4
GAME1でアスフレ戦の連敗をようやくストップしたストークス。連勝を狙いたいGAME2は、結果から先に言うと延長戦の末に勝利しました。事情により先にざっとスマホで流し観していて、もう一度観返しながらになるので、なんか気分が盛り上がらないなと思い、こんなアンケートをやってみました。
ご覧の通り、若手選手のプレーについて読んでみたいと思われる方が過半数を獲得。まあそんな気はしていたけど、それだけみんな期待しているんだと好意的に解釈しましょう。しかし、アスフレのオフェンスよりもブラッドさんやバーンズ先生が下ってどういうことだよ。それはもうわかってるということかな。さておき、今回は岸田・浜高・土屋・内藤の4選手についてそれぞれ書いてみようと思います。
#8 浜高康明
MIN14:14 PTS4(FG2/3=66.7%) TR2 ST1
浜高選手は主に1Q終盤から2Qにかけて、道原選手の代わりに出てくることが多い。与えられた役割はがむしゃらに走ることとボールが停滞した時に個人で打開するエース的なプレー。これができる選手は貴重だよね。
浜高選手が偉いなと思うのはオフェンスリバウンドへの意識が高いこと。コーチの指示というより本能的にやってるんじゃないかな。「リバウンドはセンスだ」とよく言われるけど、ボールが落ちる地点を察知する嗅覚が鋭い。
この日も素晴らしいプットバックがありました。よく見るとブラッドさんがシュート体勢に入ろうとした時点でもう動き始めてる。一応、土屋選手の名誉のために言うと、逆サイドから走り込んでるのは地味だけどいい動き。
こういうボールを持っていないところからの動きの質がほんとに高くて、おまけに視野が広い。だからこんなパスも出せる。
スクリーンをもらって1on1からというのがいいよね。あるいはこれなんかも最高。
見よ、このアスフレのディフェンスの混乱ぶりを。バーンズ先生に合わせてもらう気で動いて、ディフェンスが収縮したところをキックアウト。松崎選手が決めてくれたら完璧だった。
自分が動くことで相手の守備を崩すことができる。それをわかっているから、浜高選手がいるとコートが広くなるんだな。道原選手が脚を傷めてベンチに下がった時、バックアップに選ばれたのが彼だったのはコーチからの信頼の証。道原選手が最近調子いいのは、浜高選手のおかげで休めるようになって、その結果、プレーの精度が上がったからじゃないかという気がしている。なお、根拠はない。
#47 土屋アリスター時生
MIN2:32 PTS0 TR0
出たり出なかったり、その基準がどのへんにあるのかはわからないけれど、バーンズ先生の休憩時間確保がもっぱらのお仕事。この日は1Q残り2分半くらいに登場。得点やリバウンドには絡めなかったけれど、場面ごとの位置どりには工夫が見られる。まだまだ勉強が必要なのはディフェンスでのポジショニングや味方選手とのマークの受け渡し。
これ、谷さんはマークを代わってほしかったと思うんだよね。西宮のディフェンスは、誰が誰を守るというマッチアップはありながらも、マークマンの動きやポジション変更に合わせて柔軟にスイッチする。オフボールでは特に無理に追いかけようとし過ぎず、近くにいる選手が守るという感じで、なるべくフリーをつくらないのが大方針(ざっくり言うと)。だから試合中も声をかけ合い、指差し確認しているシーンをよく見る。そういうコミュニケーションは試合に長い時間出ないとなかなかスムーズにはできないから、この場面は土屋選手は迷ったんじゃないかな。
これも増子選手がステップを上手に踏んでいるのは確かなんだけど、もうちょいコースに入っても良かったか。ブラッドさんはレーンをケアしないといけないし。紺野選手にパスを出されてもチェック行けるし。
とまあ、粗探しするわけじゃないけれど、こういう細かい部分の精度を上げていくことで出場時間は増えると思う。高さという絶対的な武器があるわけで、平面での動きの速さと判断力を上げたい。
#35 内藤健太
MIN2:50 PTS3(FG1/1=100.0% 3FG1/1=100.0%) TR1
今シーズンは出場機会の激減している内藤選手。高さにしてもスピードや運動能力にしても、ズバ抜けたものはないだけにアピールしづらいよね。
ブラッドさんからのボールをすぐにバーンズ先生に渡した時はガクッときたけど、先生が見事なフェイクからアシストをくれました。どフリーだけど、こういうのを確実に決めていくしかない。今は我慢の時。出れば必ずパスが回って来るということは、練習ではシュート入ってるんだろうな。
土屋選手と同じでディフェンスでの判断がまだ甘くて、マークマンにスリーを2本決められたのもほんの少しだけど出足が遅れたせい。性格なのか、やっぱり大人しく見えるので、もっともっと必死な姿が観たい。
#20 岸田篤生
MIN23:59 PTS7(FG2/5=40.0% 3FG0/2=0.0% FT3/4=75.0%) AS7
はい、真打ち登場。今やストークスにとってなくてはならない存在になった岸田選手。起用法はほぼ固定されていて、1Q5〜6分過ぎに登場して、その日の調子や展開によって松崎選手と時間をシェアする感じ。この試合では4Q〜OTはほぼ完全に任されていた。
岸田選手の特徴としてほんとによく周りを観察して、その瞬間ごとに最適なプレーを全力でやり切ろうする。身長が低く、スピードがあるわけでもないプレーヤーが、それでもなおプロとしてやっていくにはどうすればいいかを考え抜いた末でのものでしょう。
例えばこういうちょっとしたファウルドローンでも、相手がスクリーンに対して反応した瞬間に身体をぶつけに行ってるよね。岸田選手の長所の一つに、小柄ながら接触を怖がらないという点もあって、それってとてもすごいことだと思うわけです。
これなんかもコートをよく見てるよなあ。谷さんが逆サイドへ流れて意識が全体的になんとなくそっちに行った瞬間に動き出している。で、トップでボールを持ってここからドライブするんだけど、スペースなんか全然ないぜ。
レーンならスピードで振りきれる自信があったってことなのか。エグーが寄って来たらバーンズ先生に捌いたんだろうけど、その勇気に敬意を表する。
極めつきだなと思ったのはこれ。この試合も西宮はアスフレのハードショウに苦しめられて何度もボールを奪われていたのですが(いい加減慣れろよ)、このシーンではそのトラップディフェンスを逆手にとって、挟みに来たディフェンス2人の間にパスを通している。
むしろ誘ったくらいの感じあるよね。これ以外にも、残り1分を切った場面の速攻で冷静にフェイクを入れてゴール下を決めている。同点で迎えた4Q最後も、アスフレのシュートがエアボールになった時、リバウンド争いでファウルを誘うような仕草があったのは見逃してない。まったく抜け目がないぜ。
というわけで、ほぼ岸田選手の絶賛記事となってしまいましたが、今回はこのへんで。全体を通して振り返ると、アスフレの攻守に連係がよくなってきていて、それにずいぶん苦しめられました。レーン選手の加入はとても大きなインパクト。今シーズンはまだ対戦があるので、少なくともあのハードショウだけは対応できるようにしてください(懇願)。
※このnoteは単なるファンの個人的な感想であり、
西宮ストークスとは一切関係のない非公式なものです。
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