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西宮ストークス観戦記#8 @愛媛2

昨日は愛媛の3Pが42%超えだったらしい。それを憂慮していたフィッシャーHC。確かにチームで42%は高確率だけど、崩されて打たれたというより、クォーターの最後に思い切りよく打ったシュートが入ったという感じもして、そこまで気にする必要もないような。シューター陣が復調気配の西宮は、いい試合運びをもう少し点差に反映させたい。内容の伴った勝利を求めたいところです。

◉愛媛の積極性に受け身

今日も先発をいじってきたフィッシャーHC。谷口選手に代わって、浮上の兆しを見せた俊野選手がスタートします。相変わらずインサイドの守備に難がある愛媛に対して、まずは今日もブラッド中心に攻めていきます。ダブルチーム来ないもんね。踊るようなステップの道原、献身的なスクリーンのブラッド。コーナーのバーンズ先生からの見事なホッケーアシストからスリーを決めたのは俊野選手。これこれ、これだよ。

対する愛媛はポストプレーは好みじゃないらしいブレディを外に置き、空いた裏のスペースにどんどんガード陣がドライブを仕掛けたり、飛び込んできます。ブラッドさんがヘルプでほんとに上手く守るんだけど、松崎・俊野のファウルでフリースローを献上。要らないよ、それ。7-2でスタートを切ったものの、中盤からはタイスコア前後が続く展開となります。

ディフェンスリバウンドへの反応が悪いバーンズ先生。ゾーンの時もそうだけど、運動量をセーブしているのか、守備での鈍さが今季はやや目立ちます。ホームで連敗は避けたい愛媛は、今日はエナジーを感じるプレーが続きます。積極的なドライブやシュート。ただ、確率は高くない。

岸田・谷口が入った西宮は、リバウンドやスティールから走ろうとするものの、こちらもあまり決まらない。岸田くんはテンポを上げたいんだろうけど、周りが付いてきてない感じ。土屋選手を入れてもよかったかな。西宮3点リードで1Qを終えますが、どうも全体的には重く見えるのでした。特にディフェンスと球際。愛媛のアグレッシブさを真正面から受けた感じ。

◉続かない良さと悪さ

2Qの頭、谷さんがピックを使ってエレガントにフローター。1Qもジャンプシュートを決めたように、谷さんはピックプレーに慣れてきたかな。あるいはブレディのピックへの対応が悪いだけかもしれない。下がり過ぎだよ。そして今度はまたピックを使ってのドライブから谷口選手のスリーをアシスト。どんどん増える西宮ハンドラーズ。これは守りにくいよ。ついでに谷さんはジャンパーをさらに2本。完全にアジャスト。

ただ、楯選手の連続スリーなど愛媛も粘る。ブラッドさんがフリースローを稼いでくれるものの、フリースローが入らず。今季は確率悪い。シュートはそこそこ決まるものの、その裏のディフェンスですぐに失点したりして、なかなかリードを広げられません。連続では決められず、続けては止められない。かといってずっと悪いわけではない。このあたりが現時点の実力ということなんだろうね。愛媛の意地も当然あるし。

こんな感じで終わるのかと思いきや、松崎選手の素晴らしいスティールからの速攻や、土屋選手の棚ぼた的なアンスポなどあり、9点差で前半終了。最終盤で急に走り出したのは、選手を入れ替えている効果だろうか。タイムマネジメントは大切です。

◉打ちたいシュートは打てている

静かに始まった3Q。西宮はじっくりボールを回しながら、バーンズの3P、ブラッドのエンドワンで突き離しにかかります。追い上げたい愛媛ですが、どうも攻守に淡白。2Q最後もそんな雰囲気あったけどね。2分半で15点差となり、さすがにタイムアウトを取らざるを得ません。

そのタイムアウト明け、愛媛はディフェンスをゾーンに。西宮も心得ていて、昨日よりは上手くシュートに繋げるものの決まりません。対して、タプスコットやコーナースリーで差を詰める愛媛。7連続得点で一気に8点差とします。しかしまあこう上手くハマるもんかね。

とはいえ昨日よりポジティブなのは、きっちりパスが回って、道原・谷のコーナースリーに繋げたり、谷・バーンズが意図を持ってインサイドへ攻め込めているところ。西宮として「打ちたい」シュートを打てています。スリー2本で再び14点差までリードを広げる西宮。これは明らかな向上。

しかし、打たされるシュートはないものの、決まらなければ仕方がないわけで、安定と信頼のタプスコットの個人技を中心に愛媛がまたまた追い上げます。西宮のファウルトラブルもあり、今度は5点差まで詰め寄られます。この時間帯、岸田選手の積極性がやや裏目に。シュートは決まらず、ディフェンスでの仕掛けがファウルになってフリースローに。らしくないプレーが続いてしまいました。今季のバーンズ先生も改めて考えると、シュートタッチは全体的にまだイマイチだよね。攻防ありながらも、5点差で最終Qへ。

◉意志のあるプレーは強い

3Q終盤から入って4Qもスタートした土屋選手が、序盤のオフェンスのアクセントになります。ボールを持ってインサイドへ侵入する谷・道原からのパスを受けてシュート。相手がon1なのを理解して、しっかり自分の役割に繋げられています。

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土屋選手のシュートで8点差としたものの、愛媛のスリー2本で2点差に。愛媛はコーナースリーをしっかり使えるから確率がいいんだな。あまり気にしなくても…とか言ってすみません。西宮は当然タイムアウトをコール。

そのタイムアウト明けに西宮が6連続得点。突いたのはやはり愛媛のPNRに対する守備の拙さ。道原・谷がきっちりフリーのシュートを打てています。ゴール下でもギリギリのところで粘り強く守って、8点リードで最後のオフィシャルタイムアウトへ。守ったというより、愛媛がミスしたという感じなのだが、そこは目をつぶろう。

その後もきっちり打つべきプレーヤーにシュートを打たせることができた西宮。意志を持ってプレーすることの強さ。チーム内の共通意識が感じられます。追い上げられながらも、自分たちのやりたいこと、やるべきことをやって勝てたこの試合は、チームの前進を感じられるものでした。

ストークスにとって大きいのは、谷さんがピックプレーを身に付けつつあること。この試合でも何度も見られたように、道原・俊野・谷あたりが最初にハンドルして、上手くいかなくても、PGに戻してまた攻撃を立て直すといったことができ、オフェンスに厚みが出ています。中身の濃い4連勝。このまま波に乗って行きたいところです。


※このnoteは単なるファンの個人的な感想であり、
西宮ストークスとは一切関係のない非公式なものです。





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