スクリーンショット_2019-12-13_0

西宮ストークス観戦記#30 vs東京Z

ホームでは今シーズン初となる平日開催。対戦相手は前回の平日開催で敗れたアースフレンズ東京Zです。この試合は久しぶりに現地観戦。試合前に食べたまぜそばが美味かった。

画像5

西宮に朗報。バーンズ先生がほぼ1ヶ月ぶりの復帰。劉たんを生で観たかったけど、これはこれで嬉しい。だからやっぱり今季のレギュレーションは(以下自粛)。カムバックでスタートはどう変わるかなと思ったら、谷選手が先発。要するに昨シーズンのメンツに戻ったわけだ。一番強いメンバーにしたとも言えるけど、そうなると谷口選手の起用法が難しくなるような。流れを変えられる選手ではないし。

◉アツキのおかげです

立ち上がりの西宮は、道原&ブラッドのPNRを使ってまずまずの滑り出し。対する東京は序盤こそリードを許すものの、ミスマッチになることが読めていたケーシー選手のポストプレーやアイソレーションで対抗。すぐに同点に。普段、アスフレの外国籍選手はもっと広めにポジショニングするので、これは準備されていたものでしょう。いかな老獪ディフェンスのバーンズ先生とはいえ、若くて走れるビックマンに怪我明けで立ち向かえというのは無理な話。うん、今日はこれずっとやられるな。

東京はディフェンスの動きもよく、特に久岡・増子のガードコンビが強烈なプレッシャーをかけてきます。松崎師匠にディフェンスの激しい久岡選手を当てたのは正解。セットプレーの起点が崩れ気味になって、あまりいいオフェンスがつくれない西宮。オフェンスの「ゴール」ではあるインサイドを固められるより、そこに至るまでの「プロセス」を攻撃されると弱い。西宮の弱点はしっかりスカウティングされています。

画像6

嫌な流れを引き戻したのは、いつもよりちょっと早く出てきた岸田選手。フィッシャーHCはハーフコートオフェンスが停滞すると、岸田選手に託す感じがある。久岡選手のハードなマークをかわし、ハーフコートオフェンスをしっかり組み立てつつ、自分でも攻撃に参加。ケーシーにいいようにやられながらも1Qを4点差で終えられたのも、2Q序盤のビハインドを持ち堪えられたのも岸田選手のおかげ。

◉トキオが空を飛ぶ

5〜7点リードを許しながら進んだ2Q。早めにファウルのボーナスをもらうものの、フリースロがー決まらず、追い上げにスピード感がない。そんな中、5分半を残してブラッドさんに代わり土屋選手が登場。これが流れを変えます。土屋選手のいいところは、とにかくよく動くこと。スピードはないけど、ボールに近づこうとするし、自分のところへボールが回ってきたら、絶対にシュートへ繋げてやろうというのが見える。きれいでなくても、泥臭くてもいいからやってやろう。5分ちょっとでシュートが3/4ってすごいよ。3本決めたことより、4本打ったのがすごい。

オフェンスの狙い所が明確だったアスフレですが、2Qはいまいちそれが散漫になった印象。それが西宮の追い上げを招いたかな。シュートが得意なチームではないから、ゴールから遠い位置でのプレーが増えると途端に勢いを失う。西宮が1点リードで後半へ。

◉「やるっきゃない」オフェンス

3Qに入り、流れがどちらに傾くこともないまま試合が進む中、西宮にアクシデント。残り7分、道原選手が守備に戻る際に東京の選手の足を踏んで傷めてしまい、交代します。捻挫かな。大事に至らないといいけれど。

で、そこからは守り合いというか、外し合いというか。西宮は道原選手がいない状況で、なんとか他の選手がこじ開けようとするのですが、いかんせんやり慣れていない。松崎選手も谷口選手も、全員攻めようとはするし、ボールは回るんだけど、最後は1on1になって連動性がない。ショットクロックがなくなってきた時にたまたまボールを持った選手が、「やるっきゃない」みたいな感じでアタックするだけで、意図を感じないんだな。

画像7

ブラッドさんには当然、2人3人寄ってくるわけで、シュートすら打たせてもらえない。いつもなら入るようなゴール下のシュートも入らず。

内藤選手は良かったですね。得意のコーナースリーとドライブからのバンクショット。少ないチャンスを確実に得点につなげてアピール。ディフェンスも頑張ってた。

◉谷キャプテンの疲労

アスフレは3Q中盤からシュートが落ち始めて、とにかくミドル以遠が壊滅的。増子選手が果敢にドライブしたりして繋ぐものの、ケーシーのオフェンスのチョイスがね。自分のところがストロングポイントであることがわかっているゆえに、やや無理めなシュートでも打ってしまう。

その隙を突いて、残り8分過ぎにバーンズ先生の連続得点で5点リードした西宮。たぶん、勝負の分かれ目はここだった。東京のシュートがまったく入らなくなったこの時間帯にリードを広げることができなかったのが致命傷となりました。ここから約6分にわたって無得点。東京に逆転を許します。

画像8

がっかりしたのは谷選手。ゴール下のチャンスで足が動かず、何度もイージーシュートを外してしまいます。疲れてたんだろうなあ。過密日程の影響もあるでしょう。ボールをファンブルしたり、心配になってしまうレベル。こうなると谷選手を先発で使った判断が問われる。最後まで体力を保ってもらうなら、谷口選手をスタートさせた方が良かったかも。

そうこうしている間にとうとう4点リードされて、ブラッドさんのエンドワンやバーンズ先生のレイアップで残り15秒で逆転するものの、土壇場でまた逆転を許します。最後は谷さんが自分のミスで壊した試合の責任を取るように、コーナースリーを打ち切ったものの外れてゲームセット。1点差だったから2点シュートでも良かったけど、東京のエンドワンのフリースローが入って2点差になることを想定して決めたプレーをそのまま実行したということなのでしょう。その判断自体は間違っていないと思う。

画像1

勝負を決めた最後の東京のオフェンス。増子には谷さんが最初から付いてた。これはわかる。この日、ドライブがキレキレだった増子に、西宮のトップディフェンダーを当てるのは理に適っている。その後がね。

画像2

エグー選手のスクリーンの角度が完璧なのはまあいいとして、ここはそもそもスクリーンに対してアンダーで対応して、スイッチを避けるべきだったかもしれない。リードは1点なわけで、東京がスリーを狙ってくるはずはない。

また、増子にボールを託すのも想定できたはず。残り時間的にあまり複雑なことはできないし、リスクも高い。増子じゃなければケーシーかどっちかの勝負。でもケーシーのシュートは入ってなかったし、ポストプレーさせるには時間が短過ぎる。だとすると、ここはほぼ増子一択。はらたいらさんに3000点。

そして、複雑なことはできないと言っても、馬鹿正直に1on1をやるわけはなく、スクリーンを使うことも半ば読めるはず。ならばスクリーンを避けるのが上手い松崎選手を付けるべきだった? ヘルプディフェンスがより上手いのは谷さん。オンボールとオフボール、ディフェンダーのチョイスはどうだったか。まあこれは結果論。

画像3

画像4

スクリーンに絡まったのを谷選手が気にし過ぎたかな。エグーが掴んでたようにも見えるけど、この場面で笛は鳴らないよ。最低でも、ゴールとエグーの間を守るべきだった。そして、増子選手のドライブに合わせたエグーを松崎選手が見ていないのも問題。逆サイドのケーシーはバーンズ先生が一応はケアしてるわけで、ここは松崎選手が見ないと。あるいは、バーンズ先生はケーシーを谷口選手に任せて、もっと中へ寄せてもよかったのかも。繰り返すけど、ここでスリーはまずないからね。

終わってみると、あの「謝罪」ツイートの福岡戦をも凌ぐシュート確率。道原選手の怪我はあったにせよ、バーンズ選手の復帰も考え合わせれば、今季ワーストに近い負け方の試合だったと言えるでしょう。とほほ。


※このnoteは単なるファンの個人的な感想であり、
西宮ストークスとは一切関係のない非公式なものです。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?