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田舎と都会

私は、里山の残る郊外のニュータウンで育ち、社会人になってからは県庁所在地である市街地に住み、結婚して愛知県の名古屋のすぐ隣(個人的に大都会)に住んでから、今は人口1500人以下の村に住んでいます。

郊外と、都市部と、中山間地域と一通り住んだ事になりますねぇ。


人によって、田舎と都会の定義って異なると思います。

大都会のど真ん中に住んでる人にとったら、郊外の時点で田舎でしょうし、私が今住んでる山間部の人にとってはスーパーやコンビニやファミレスがあればそこは都会です。


不思議に思うのは、街の人は田舎を遠いと思い、田舎の人は街を近くに感じているという所なんですよね。

他の地域の人も一緒かは分からないですが、奈良の人って大阪をすごく近く感じてるんですよね。

職場も大阪、学校も大阪、買い物も大阪、デートも大阪、髪を切るのも大阪。

今はコロナだから難しいですが、そういう人って結構多いんですよ。

毎日のように大阪に行ってるから、大阪なんて「ちょっとそこまで」の感覚なんですよね。


ですが、大阪在住の友達なんかに

「いつも大阪で集まってるから、たまには奈良おいでよ~」

って言うと、

「いや、奈良遠いしなぁ」

と言うんですよね。

あぁ、心の距離(笑)


で、これが奈良県内になると。

郊外に住んでた私が、奈良市の友達と会う時ってだいたいJR~近鉄奈良周辺で集まるんですけど、同じように

「たまにはこっちおいでよ~」

って言うと、

「いや、そっち遠いやん」

ってなるんですよね。


そして、今。

山の上に住んでいるので、友達と会う時は奈良盆地で会うんですけど、同じように

「たまにはこっちおいで」

というと

「いや、そっち山やし…」

みたいなね(笑)


という経験から、愛知に住んでた時は郊外の方に自分から行くようにしていたんですが。


なんでしょうねぇ、この都会に居ると田舎が遠く感じる感覚。


考えてみたんですが、田舎にとって都会って一つなんですよ。

奈良の話で恐縮ですが、奈良県南東部の山間部に住んでる人にとっての都会は、橿原市なんですよ。

で、奈良盆地に住んでる人にとっての都会は大阪。

天王寺、難波あたりでしょうかね。

電車が通ってるから、一本で行けるんですよ。


でも、その都会側から見ると、田舎って無数にあるんですよね。

橿原市から山間部を見たら、曽爾村、天川村、川上村、御所市、その他諸々無数に山があるんですよ。

大阪から郊外を見ると、奈良、京都、兵庫、和歌山、まわりにいっぱいあるんですよね。

京都を郊外というとめっちゃくちゃ怒られそうですが、京田辺とか長岡京とか南東部のあの辺っていう意味で…。


田舎側から都会は一つだし、いつも行ってる場所だし、親しみも馴染みも親近感もあって近いと感じるけど、都会側から見たら別にその地域に親しみもないし馴染みもないし、なんとなく名前は知ってるけどどこに何があるか全然知らん、みたいな。


だから、心理的に都会から田舎は遠く感じるのかなーって思いました。


でも、意外と近いのよ。

だから、コロナが落ち着いたら皆おいで♡

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