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古民家再生11:茅葺き屋根に薪ストーブ

この土地に、自分の家を持ったら絶対に欲しかったもの。それは、薪ストーブ。土間に薪ストーブを置き、鍋を煮込んだり、何よりパチパチと薪が爆ぜる音を聞きながら、まったりお酒を飲みたい。薪ストーブを囲んだ暮らしが具体的にイメージできていました。


選定の決め手

薪ストーブと言っても、かなりたくさんのメーカーがある。形もサイズも豊富で、何を決め手にすればいいのかがわからない。

・お料理ができること
・火が見れる大きめの窓があること
・見た目がおしゃれなこと?(古民家にマッチするのかな?)
・メンテナンスが楽なこと

皆さんが選定のポイントとしているのは、こんなところでしょうか?  私もこんな感じで、各メーカーのサイトをみたり、実際に使っている人に話を聞いたりしてみました。

でもそもそも・・・
茅葺き屋根の家に薪ストーブを設置できるのか? という疑問にぶち当たり、実際にメーカーの担当者に相談してみることにしました。

dld STOVE FESに行ってみた!

ちょうどタイミングよく、デンマークのHWAM(ワム)、ドイツのIRONDOG(アイアンドッグ)の代理店、dldのイベントが伊那で開催されるということで、足を運んでみました。実際にモノを見ると、テンションがあがりますね。

オシャレ! あのボロい家にうまくはまるのか!?

営業の方に製品の特徴やメンテナンスについて詳しく説明していただき、良くわかりました。あがりまくるテンションを懸命に抑え、そもそもの疑問をぶつけてみる。

「あの・・・茅葺き屋根なんですけど、大丈夫でしょうか」

dldの営業担当者さん、現地調査に来る

「やりようはあります」
ということでしたが、実際に来ていただくことにしました。

営業の方2名も来ていただいたのですが、屋根を見上げてちょっと苦笑いしていたように見えます。なんかすみません。。。

薪ストーブ入れたいの、こんな家なんですけど・・・

屋根の斜度、窓の高さなどいろいろ測っていただき、燃焼効率やメンテナンス、設置費用等々、総合的に考えると、横や斜めではなく屋根の上に向かって煙突を伸ばすのが、最も現実的だという結論になりました。

それでも、煙突の熱、または火の粉からの火災リスクを減らすために、50cm四方のガルバニウム鋼板で煙突を囲い、その周辺も大きく萱をはがないといけないとのこと。円柱フォルムの煙突の見た目の可愛さを諦めるのは百歩譲れるとして、火災リスクを抱えるのはちょとなぁ。気になって聞いてみました。

「茅葺き屋根の家への導入事例ってあるんですか?」

「ほぼないですね」

バイソン(Bison)の斧はどう使う?

ということで、dldさんには見積もりとともに、もう少し施工方法を考えていただくことにしました。でも、火災リスクを一般建築と同レベルに下げるのは難しいだろうな。イエルカさんのストーブも気になっていて、見学に行く予定だったのですが、冷静に考え直すことにしました。

薪ストーブを購入する前に、張り切って買った斧(↑こんな感じ)の運命はいかに・・・

石油ストーブだってかわいいもん!

そんなこんなで、石油ストーブの導入を視野に入れ始めました。

え!!可愛いんだけど!(負け惜しみではありません)

トヨトミさんの公式サイトから拝借

最初に言っていた条件と一致するじゃん(メンテナンスについてはしらんけど)。いい、いい、とてもいい!

・お料理ができること
・火が見れる大きめの窓があること
・見た目がおしゃれなこと?(古民家にマッチするのかな?)
・メンテナンスが楽なこと

でもまた気づいてしまったんですよね。火災が怖いと言っている私、石油を扱ったことがなく、石油も怖いってことに。

茅葺き屋根の家、日本の木造建築での暮らしに合わせて自分の行動を変えないとですね。


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