教育スタイルは過渡期なのかもしれない。

 フクシンです。

 前の動画では、幼少期から体験する痛みや悲しみへの対応がパーソナリティを形成するお話をしました。

 そんなこどもたちが、どんな風に将来キャリアを積んでいくのか。今、キャリア教育というキーワードを聞く機会も多いかと思います。

 今、こどものキャリアや職業に関する教育ってどんな風になっているか、お伝えしたうえで、ぼくが今、子どもたちが学ぶべき教育への想っていることもお伝えしたいと思います。

 なので、今日は今子育て中のお父さん、お母さんや、これから家庭を持つ人たちなど、最後まで見ていただき、ぼくなら、私ならこう思うというご意見もいただけたらうれしいです。

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日本の教育スタイル

 日本の義務教育は、全員が同じレベルを目指すことが前提になっています。一般論ですが、日本はこれまでチームで成長してきた国であり、そんな経過を踏まえて、今の教育スタイルも構築されてきたのだと思っています。

 この制度は、子どもたちに等しくチャンスを与える平等の精神にあるんだと思います。普段公共の仕事をしている目線から見ると、当たり前の考え方に見えています。

 大きな枠組みとしては、教育振興基本計画、最近では平成30年度に策定されたものとか各教育委員会で策定された計画に示された方向性に基づき、これも国が示す学習指導要領に基づき、学校教育活動が進められていきます。

 2022年までの教育振興基本計画では、2030年以降の社会の変化に対応するなどというキーワードが見えます。またここには自立 創造 協働というワードなども見えます。

キャリア教育

 キャリア教育は1999年の緒中教審答申で初めて提言されました。2006年に教育基本法が改正され、教育の目標で「職業及び生活との関連」が重視されました。それ以来、教育全体の横軸として配置されています。

 キャリア教育は、児童生徒一人一人のキャリア発達を試演し、それぞれにふさわしいキャリアを形成していくために必要な意欲・態度や能力を育てる教育のことを言います。そのため、

・人間関係形成能力

・自己理解・自己管理能力

・キャリアプランニング能力

・課題対応能力の4能力

基礎的・汎用的能力を育てる必要があるといいます。

 一方、職業に従事するために必要な知識,技能,能力や態度の教育、職業教育もあり、社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる能力や態度を育成する上でも,極めて重要と考えられています。

 キャリア発達の支援には、個別の指導援助を適切に行うことが大切で、特に中学校、高校の段階では一人一人に対するきめ細かい指導・援助を行うキャリアカウンセリングの充実は極めて重要といわれているようです。

 よく、職場体験が行われ、ぼくの職場でも中学生がお手伝いに来てくれている姿を見ることがあります。少し古いですが、平成25年度の国の調査では、公立中学校の職場体験実施状況は98.6%で参加形態は原則全員参加。それに対して、国立は62.3%、私立は25.9%とばらつきがあるようです。

 義務教育が終了して、高校大学へと進学する場合に、ぼくもそうでしたが、「将来どうなりたいか」「そのために今何をするか」を考えないで進学する生徒も少なくないと聞きます。

 キャリアコンサルタントでは、将来の目標をはっきりない若者と対応することがある場合、キャリア教育の経験が職業相談場面で活かせるのではとも言われているようです。

 キャリア教育は、小学校から関心・意欲を養うところから始まり、中学では生き方・働き方を考える、また高校に入ると勤労観・職業観などの価値観を形成・確立するようにポイントが示されています。また高校卒業までに社会・職業への意向を見据え、多様な人たちと仕事をする

基礎的な社会人基礎力である、

前に踏み出す力

考え抜く力

チームで働く力、を身に着けていきます。

 ちなみに、高卒者では58%が大学、短大へ、16%が専門学校、就職が18%。

 大卒者は11%が大学院、78%が就職します。

日本の教育スタイルも変わりつつある

 仕事はメンバーシップ型からジョブ型へ、価値観は多様化し、これまでみたいに会社に入って年功序列で給料が上がってくるというステレオタイプの仕事だけじゃなくて、2つ、3つ仕事をしながらキャリアを積んでいく。

 間違いなくそういう時代になることが見える中で、こどもたちのキャリア教育はどうなんでしょう。

 全教科の成績をまんべんなく伸ばし、教室が決められていて、給食があって、生徒たちが教室や施設の掃除をする
 制服、体操着があって、校内校外で履物が変わり、連帯感・協調性が育まれる。

 こうして培われた連帯感は、ビジネスでも日本の良さの根本を創り、海外では業者に任せることが主流のい掃除などは、海外からも評価されることも聞こえてきます。

 これに対して、海外の教育は“教える”というよりも、“生徒一人ひとりの可能性を導き出す・個々の力を伸ばす”という意味合いが強く、生徒それぞれの能力に合わせた教育を行ない、できることを伸ばすことに着目します。

 日本でも、新しい学習指導要領では、アクティブラーニングといって、与えられる学習から、自ら学ぶ学習へとスタンスが変わりつつあります。

 学校から課される宿題も、自分で調べたり考えたりしなければならないものが多く、決まった解答があるものよりも、いくつもの答えがあるような問題が出されます。

 自分の当時を振り返っても、暗記が苦手で、何より面白くないんですよね。答えを導き出すことで、学習に興味を持つことはいいのではと今では思いますが、当の子どもたちはどんな感じなんでしょうか。

新しいキャリアスタイルに合わせた教育に?

 よく、YouTubeを見ていると、日本の教育は終わってる、とか、受ける必要なし、とか、いろんな言葉が飛び交っています。

 イエスマン育成の戦後教育がいまだ続いている。

 多様性がない。

 お金やビジネスの教育をしない。

 世の中グレーなものなのに正解や完璧を求める。 

 知識の活用がわからない。例えば英語を習ってても話せない。

いろいろ批判もあります。

 タップダンスを教えていて思うのですが、子どもには教えられることが沢山あります。

 ダンスや音楽のような自己表現の分野では、「人に伝える」「人に伝わる」この2つの目的があるとしたら、各々表現方法も違ってきます。

 「人に伝える」だけなら、だれでもできます。人は音楽に乗せて歌ったり、ダンスしたりできるはずです。

 でも、「人に伝わる」には、わかりやすくその意思を伝えることが必要になります。その時に、ダンスならタップダンスレッスンなどで、基礎を学び、体を創り、センスを鍛え、自分のものにします。

 またうちにレッスンにくる子どもたちは、こうなりたいというイメージをもってきてくれています。そのイメージに近づけるよう、いつもレッスンメニューを考えます。

 この「こうなりたい」と思うことがポイントになるんだと思いますが、学校教育ではキャリア教育や職業教育が、自分の好きなことをやるだけではできるのかと思います。

 学校教育とは違うので一概には言えませんが、子どもたちが例えばあこがれる、触れる機会をつくる、そして探求するという手順で好きなことに没頭していく。そんな切り口が必要で、こんなことはすでに学校の方ではされようとしている動きも見受けられます。

お金の教育

 お金の教育が必要だというお話も出てきます。

 うちは、実家がそろばん塾で父親が今でも教えていますが、最近は現金を持たない生活スタイルのため、お金が減るとか増えるとかいう子どもの感覚も昔とは全然変わってきています。

 小遣いの範囲内で自分の好きな買い物をする。工夫して安く仕入れる。また、最近ではメルカリやネットオークションなどもあり、新しいお小遣いの回し方。これもお金のいい教育になるかと思いますが、年金も自分で管理し、増やしていくことが求められる時代。そんな投資の考え方なども、楽しみながら子どもが学べるプログラムがあってもいいかもしれません。

 海外の教育でそんなものあるのかなあ、知っていたらぜひコメントいただけると嬉しいです。


社会に求められる力、それを積み上げていくのが教育。ベースで必要なのは何?やりたい子はやれるジャンルは何?


 社会が変化しつつある中、それを私たち大人は次の世代に提供できるよう準備するのは大切なことだと思います。


今日も最後までおつきあいいただきありがとうございました。

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フクシンでした。

またお会いしましょう。

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