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【報告③】市民の活動の成果&今後(大阪市の樹木「最新の状況」)#STOP大阪市の樹木伐採 

みなさん
こんにちは。
大阪市の街路樹撤去を考える会です。
大阪の樹木、最新の状況の報告。3回目です。

前回の「報告」を未読の方は、下記のURLからご覧ください。

さて、
報告の①②では、大阪市の緑化行政の非道ぶりを、扇町公園と大阪松原線を例にしてお伝えしました。
結果だけを見るなら、樹木伐採の見直しを求める活動は失敗に終わったのかもしれません。

しかーし、
真っ当な声を上げ続けたために、当初の予定から、伐採を約半年にわたって引き延ばすことができました扇町公園では伐採保留となっていたサクラの花を見ることができました)。オンライン署名に賛同してくれる方が徐々に増え、市民の関心が高まることで、現地説明会や大阪市との協議に参加してくれる方が増えていったため、大阪市も私たちの声を無視することができなくなったのだと思います。

伐採対象のサクラも春を迎えることができた

もちろん最後は、大阪市は、、“闇討ち”など強引な手法で、伐採を強行したわけですが、多くの市民に、そのクズっぷりをさらさなくてはならなくなった。それを多くの市民に見せることができたことは、大きな意味がありました。

おそらく、大阪市は、伐採理由を適当に付けておけば、誰も文句を言ってこないだろうとたかをくくっていたのだと思います。だから、1本1本、ていねいに伐採理由を確かめてみると、疑問に思うこと、納得いかないことが多々出てくる。これは、自分の目で確かめた多くの市民の実感です。だからみんな「声を上げ続けた!」
大阪の市民運動の歴史で、公園の木を守るために、”座り込み”が行われたことってこれまであったのでしょうか。もし初めてだったとしたら、それは素晴らしい。”どんなことでも誰かが初めてやる”。
このような身近な暮らしにかかわることで、もっともっと多くの人が、いろんなかたちで、いろんな方法で声をあげるきっかけになればうれしいです。

扇町公園のケヤキを守るために”座り込み”(扇町公園:2024年6月)


2022年秋、自宅近所のイチョウ並木が突如切られると知ってから、調べ、行動し約2年。なんとかここまでたどり着いたというのが正直なところです。

大阪市との団体協議(5月24日)



大阪市は、こうしたぶざまな事態をまねいたことを真摯に受け止め、反省し、緑化事業を正常化してほしい。市民を舐めるな!!!(もちろん、現場の職員のなかには、私たちの問いかけを真摯に受け止めてくれたかたもいたことは付言しておきます。しかし、組織としては腐っている

さて、

私たちの今後の活動

です。

「安全対策事業」は今年度も続きます
おそらく今月の終わり頃に、今年度の伐採予定が市のHPで公表されると思います(これまでと違って、7月末には公表されず)。しかしその情報はきっと不十分で、具体的にどの木が切られるのかは明らかにされない。どの街路で何本というようにざっくりとした情報しか公表されません(今年度は街路樹のみ)。だから、私たちは、具体的にどの木が切られるかについて情報公開請求するなどして、昨年度と同様に厳しくチェックしたいと考えています。
大阪市が発表する情報が少しずつ増えているなんてのんきなことを書いている論文がありますが、陳情したり、直接交渉したりするなど市民が社会運動を通して、当局にプレッシャーをかけたから公開される情報が増えたわけです。”増やさせた”わけです。そんな当たり前の社会のダイナミズムすらわかっていないのは本当に驚きです。


●大阪市との協議の中で、伐採や剪定についてのマニュアルがないことが明らかになりました(もちろん東京都などにはあります)。驚きです。それでは、一体何を基準に、伐採する木を決めているのかと追及すると、いつも出てくるのは、例の「総合的判断」「公園管理者として/道路管理者として判断」というブラックボックスでした。市は、今年度中を目処にマニュアルを作るとしていますが。どんなものができるのか(できないのか)。マニュアルがあったとしても運用次第だと思いますが、ないよりも透明性が増すことは確かなので、注目していきます。

●もう少し大きな視点で考えるなら、いま大阪市は、「新・大阪市の緑の基本計画」(平成25年度策定)の次の計画、“次期・緑の基本計画”(令和8年度~)を、みどりのまちづくり審議会で議論しています。ここで、大阪市の緑化行政の基本方針が作られるので、市民はここで何が議論されているのか注意しなければなりません。緑被率などの目標はここで決まります。いま話題の“樹冠被覆率”が緑量の指標に入れるかどうかなどもここで決められます。現行の基本計画は、その前の計画よりかなり後退したという印象を持っています(議論の過程などを検証しようと考えています)。放っておくと、ある日突然パブコメを求められて、適当に意見を聞いたふりをされ、行政の思う通りの方針が決まってしまう。そうなる前に、議論の過程にどれだけ刺さっていけるのか、市民の力が問われていると思います。

どの項目ひとつとっても、私たちだけでは到底担うことができません。
今回の一連の動きに参加してくれたみなさんを含め、より多くの市民が、みどりを守り、大阪市の環境を良くする活動に参加することを願っています。

★最新の情報は、X(ツイッター)で、
https://x.com/osaka_tree


(追伸)
扇町公園での“木守り”で知り合った仲間といっしょに、「ひとり街宣」を行いました。東京都知事選(7月7日投開票)の投票、および蓮舫候補への支持を呼びかけるものです。
身近な街路樹や公園樹を考えることから始まった私たちの活動、まっとうな「民主主義」を実現するための活動はどんどん広がっています。

東京・杉並区に倣うなら、

大阪は止まらない 決めるのは私たち


ひとり街宣@道頓堀
扇町公園の座り込みの仲間と「ひとり街宣」@新大阪駅

 

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