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#49 大阪にも桃産地がある!?🍑

桃の季節ですね。
関西で桃といえば和歌山県のあら川の桃が有名で、ちょうどGI(地理的表示)保護制度に登録されました。

一方で規模は小さいものの大阪でも桃の産地が実はあること、ご存知ですか?

今回は身近に立ち寄れる大阪の桃産地についてまとめます!

大阪の2大桃産地〜岸和田市と河内長野市

岸和田市の包近地区河内長野市の小山田地区は大阪の桃産地です。

実はギネス世界記録の甘さを誇る桃も岸和田市にあります。

桃農家数

販売目的の桃の経営体数(農林業センサスより)

桃の経営体数は全部で75経営体(2020年)で、そのうち岸和田市で51%、河内長野市で31%を占めています。

栽培面積

販売目的の桃の作付面積(農林業センサスより)

桃の作付面積も全体で23ha(2020年)で岸和田市と河内長野市でほぼ全てを占めています。

枚方パークの面積が約16haですので、ヒラパー1.5個分になります。

生食用の桃のうち、清水白桃と白鳳が72%と大部分を占めています。

品種ごとの特徴は食べチョクのページに上手くまとめられていますので、気になった方はチェックしてください!

生産量

大阪の桃の農業産出額は4億円全国15位、収穫量は467t全国17位です。
(生産農業所得統計(2021年)および作況調査(2020年)より)

なぜ大阪に桃産地が?

なぜ大阪に桃産地があるのでしょうか。

大阪のもも栽培の歴史は古く、宝暦6年(1756年)には羽曳野丘陵で栽培されており、現在の東大阪市稲田や大阪市の桃谷も産地でした。現在は都市近郊の立地を活かした、完熟ももとして直売が人気です。

ももはその性質から見て果実は傷みやすく、都に近い大阪ではかなり栽培されていました。「もも・くり3年かき8年」と言われるように、結実期に入るのが早いことから、開拓地に植えられることが多かったようで、反面寿命が短く産地の移り変わりが激しく、昭和40年代の都市化の進展に伴い、栽培面積は激減しました。しかし、最盛期(昭和35年頃)には大阪市場で岡山県に匹敵するほどの量(約2,000トン)が出荷されていました。

大阪府のHP

実に260年ほど前の江戸時代に大阪で栽培されていたんですね。
言われてみれば、桃谷、桃山台など桃のつく地名が思い当たります。

どこで買えるか

ではそんな大阪の桃はどこで買えるのでしょうか?

基本的には、生産者の直売所、地域の大型直売所の2択になります。

河内長野だと「あすかてくるで河内長野店」、岸和田だと「愛彩ランド」が大きい直売所です!

私のおすすめは中谷農園さん(河内長野市)です。
人気ですぐに売り切れるそうですので、getできたらラッキーですね!

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