見出し画像

映画『侍タイムストリッパー』感想 怪しいタイムスリップした侍×斬られ役×ラストのシーンは何?

・新左衛門が令和の時代に来たのはいいが、まわりの人がいないと生きていけなかっただろう。仕事や食べ物、住むところがないからだ。物語としては、それらがないと進まないかは仕方ないのかもしれないが。

・タイムスリップして一番困るのは日常性格だろう。数年ならあまり変わらないだろうが、140年となると技術も違うし、食べ物も違う。ある意味で、新左衛門の胃袋が頑丈だ。お腹をこわしそうなものだが。

・新左衛門が幕末から京都に来るのは衝撃ですが、撮影所に転移してくるのは運命的。撮影所意外だと不審者になりますし、刀をさしているので銃刀法違反になって捕まることも。ただ、尿とか便を調べたら幕末の人間とバレるのでそこから新しい物語になったりするかもですが、これざ暗い話になりそう。まわりの人間も良い人が多いからこその本作の話なので、ほんわかだけど、シビアな考えが観れると思います。

・タイムスリップしてしまったらどうしたいいのですかね。この映画だと幕末の剣士の新左衛門が140年後の未来に飛びますが、令和の時代に中々適応できないのは仕方ない気がします。食べ物も文化も職業も違いますから、戸惑うのは当たり前に思えます。本作だと、新左衛門のまわりにはいい人だらけで、住み込ませてくれた寺の住職に時代劇の助監督の優子、殺陣の達人の関本と新左衛門の人生を切り開く人脈がどんどん出来上がります。本作の魅力というか、そうでもしないと物語が進まないなと。

・めちゃくちゃ大事なのは、まわり人たちですね。環境が変わった時に如何に自分を支えてくれる人たち、教えてくれる人がいるのか。新左衛門は斬られ役として生きていきますが、住職と優子、それに関本がいないと斬られ役という仕事にはつながりません。ほんとに人脈というか出会いは大事。とはいえ自分にはコントロールできないからこそ難しい。色んな可能性があるとは思います。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集