アニメ『終末トレインどこへいく?』感想 友情と喧嘩、嫉妬とエンディングと
■友情と喧嘩、嫉妬とエンディングと
◯高校生の時だけではなくて、子供の頃って未来の夢について喧嘩することってあると思います。友達が大人になったようでおいて行かれないために全力で否定する。本作だと静留と葉香です。ふと気づくと夢を叶えるためには行動する友達がいて、そこには裏切らやら、嫉妬やら、羨ましさなど様々な感情が入り乱れています。
◯意味不明な描写が多い本作ですが、静留と葉香の関係性は一貫しています。静留は夢を否定したことをずっと後悔していて、池袋までの旅でそれを払拭させるため、そして葉香を救うために動きます。最後はエンディングでうまくまとめますが、夢に対する静留の後悔と払拭は印象的です。
■鉄道と高校生活と
◯高校生が主人公なのだけど、彼女達は学校生活はどうなんだろうと思う。まわりの大人は哺乳類になり、人間は彼女達と一人の老人だけ。その中で、鉄道、ここでは西武鉄道何だけど、それを使って池袋に向かうわけ。なぜ高校生が電車を運転できるかは置いておいて、あえて鉄道なのがポイント。鉄道で車内が広いから家代わりにできるから集まって会議みたいなこともできる。何かケムリクサを思い出した。
◯鉄道が移動手段というのは珍しい。ケムリクサをイメージするし、世界観も似ている。日常があって、何かのキッカケで異世界のように変わってしまう。ただ、鉄道だから線路が必要で、車と違って線路がなくなれば前に進めない。この途切れない線路が
■終末世界とツッコミと
◯いきなり終末世界なのは驚いた。高校生4人で池袋に向かう、しかも電車。なぜ、電車を運転できるとか、細かいことは置いておいて、ノリと勢いで全てを解決するようなアニメだった。キャラデザもかわいいし、見ていてほんわかも笑えもする作品。悲壮感はなくて、ツッコミながら見るアニメ。細かいことは無視して、ノリノリで楽しむのがベスト。
◯終末世界なのだけど、それは静留の友達の葉香が引き起こしてしまった7Gの世界。動物になったり、きのこに寄生されたり、小人になったりとファンタジー色もつよい。結局の所、7Gの意味は分からないし、おれたたエンドで先があるのかないのか分からない。とにかく、勢いで笑ったりするのが正解だと思う。ソンビも出てくるが味方で少し変化球を狙った作品な気もする。