パニック障害と向き合うという事
こんにちは!
長田です。
この記事を読んでくださっている方にはいろいろな立場の方がいると思います。
・パニック障害と診断されたことがある。
・身の回りにパニック障害に悩んでいる人がいる。
・精神的な不調、自律神経の不調に悩まされている。
・なんとなく聞いた事がある。
・セラピストとして患者さんにお悩みの人がいる。
・深い関係はない。
色々な立場で様々な思いがあると思います。
私はどれも間違いではなく色々な思いがあるべきだと思います。
長い事パニック障害における発信は避けていましたが、それには理由があって少し疲れていました。
もちろん単なる疲労ではなくて、世の中の情報に対しての疲れです。
自律神経の不調は今では多く取り上げられ、様々な見解、関わり方を発信する人が増え、自分のそのうちの1人としての発信に疲れてしまいました。
多くは自律神経としてまとめられていますが、精神的または自律神経のお悩みを抱える人の中には自律神経の不調という言葉で表すことすら正しい事なのか?悩んでいる方もいると思います。
私が闘っていた当時、これだけの情報に触れてしまっていたらもしかすると今ほど元気を取り戻すことはなかったかもしれません。
そんな情報社会に対する疲れと共に自分の発言や発信が誰かを困らせてしまうなら‥と思い自分の経験すら発信するのを控えていました。
ですが多くの方と関わる中で自分が鍼灸師として何をしたいのか?と考えた時に自分の役割には”伝える”という事も一つの役割だと感じました。
自分の経験、自分の思うことが誰かの役に立つのであれば続けたいそう思ってこのnoteを書いています。
僕が大好きになった漫画、宇宙兄弟での好きなセリフがあります。
「自分で気づいて動き出さないものにかけてやる優しい言葉などない」
少し冷たいようにも聞こえますが、結局のところ自分は自分でしか変えられないと思っています。
ですがそのきっかけや工程には周りの人の力、他の人の視点や考え方も重要と考えています。
私のnoteが何かで悩む人に伝わり、少しでも動いてみよう。
少しでも前向きな気持ちになれたらと思い書くことにしました。
パニック障害と向き合う事は簡単なことではない
経験のある人はこう思う方が多いと思います。
自律神経は言ってみれば生命を維持するための大切な機能です。
そこに関わるものは当然身体にとって大切な機能です。
それらと向き合う事になるわけですからそんなに簡単なことではありません。
あれしたら治る。これしたら治る。なんていうものではないと思っています。
中には自分の過去の経験から今の身体の反応を作り出している人もいるでしょう。
中には今まさに生きづらさを感じ、不調となっている人もいるでしょう。
あれをやってもダメだった。
これをやってもダメだった。
これは僕にも経験のあることです。
時々この世には自分しかいないのではないか?と錯覚を起こしてしまうほど自分を追い詰め”独り”になる時期が僕にもありました。
ですが僕は諦めませんでした。
向き合う事が簡単ではないからと言って諦めてはいけないと思います。
ひとりになりたい事もあるでしょう。
自分なんて‥と思う時もあるでしょう。
ですが独りにならないでください。
できないことに目を向けずできてる事に目を向けて欲しいと思います。
宇宙兄弟でこんなセリフもあります。
「1人になるなと私は言っているんだ」
これはパニック障害に悩む作中のキャラクターに向けられた先輩宇宙飛行士からの言葉です。
(宇宙兄弟の内容がバレないように濁して書いていきます)
お酒の飲みに誘われたパニック障害を持つキャラクターが、「そんな気分じゃない」と断りますが、そこでこのセリフが出てきます。
この先輩宇宙飛行士は、パニック障害を持つ宇宙飛行士の宇宙服を着ることもままならない現状に対して、最初はおもしろメガネをつけて歩かせたり、着ぐるみを着せて歩かせたり、コスプレをさせて歩かせてみたりと、徐々に宇宙服のように覆われた格好でも歩けることを認知させるトレーニングを始めていきます。
最初に話した情報社会への疲れはきっとこのような事だと思います。
その人を作るものに今までが積み重なっていて、それを克服していくためにはできるという勇気よりも、できたという経験が何よりも重要な場面が必ずあると思います。
昨日今日自分のできた事を思い返してみてください。
散歩ができた。
食事を摂る事ができた。
ストレッチをしてみた。
自分の思いをノートに書いてみた。
自分が苦手な空間に少しでも挑戦した。
いつもより仕事が捗った。
パートナーといつもより話ができた。
今日という日を無事に終える事ができた。
もう一度宇宙兄弟の言葉を借りましょう。
バカげてると思うか?
今の情報社会、色々な事が気になるかもしれませんね。
あの人はこんな事をしている。
あの人はこうなのに。
あの人が羨ましい。
あの人はこうやって不調を抜け出した。
自分もあれをやらなければ。
大丈夫です。
あの人はあなたではありません。
今の自分に”こんな事でいいのか?”と悩むかもしれません。
ばかげていると思いますか?
私はそうは思いません。
誰かにとっては当たり前の事でも、誰かにとっては大きな経験であり大切なことになります。
パニック障害があなたを変えたのではないと思います。
あなたがパニック障害を変えていくのだと思います。
きっと今のあなたの悩みは誰かにとっては小さな事、もしくは大変な事だと思われるかもしれませんが、誰かの悩みもあなたにとっては小さな事、もしくは大変な事かもしれません。
それはどの人達にとっても同じように。
少しきついような言い方に聞こえるかもしれませんが、パニック障害に向き合うことは生きてきた自分と今の自分と生きてきた自分と向き合う事だと思います。
ゆえに簡単ではないと思います。
比べる相手はSNS上にいるやネット上の人達ではありません。
今の自分にできている事、今の自分にもできる事・できそうな事
自分が思ってるよりたくさんあるかもしれないですね!
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