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自由律俳句(供養)

 数年前から、又吉さんとせきしろさんの自由律俳句「カキフライが無いなら来なかった」シリーズや、かが屋の加賀さんと白武ときおさんの「エロ自由律俳句」シリーズをきっかけに自由律俳句が好きになった。

いずれの自由律俳句シリーズも共通して、たったひとことなのにその情景が恐ろしいぐらい鮮明に浮かぶ。そんな「記憶のzipファイルの解凍キー」みたいなところが好きだ。

それから自分でも思いついたものを気まぐれでメモしていたのでこちらで供養します。


***

蛾でひとつになる車内


好きな人にB型だと思われたい


眼鏡の度数が同じで運命を感じる


他人のふりするあなたの服の触り心地を私は知ってる


こんなにつらい世の中を生きているの そんなにやわらかい髪の毛で


死んだあの子のネイルは伸びない


祝日の終電 明日は何曜 




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