Vol.18「日蓮宗」
『法華経』だけが唯一正しい教えである。
そう説いた日蓮は他宗を激しく批判して、他宗からも幕府からも迫害を受けます。二度も流罪を受け、斬首寸前になりながらも、来世ではなく今を生きることの大切さを説き、法華経への信仰に生涯を捧げた日蓮。
日蓮宗の宗祖・日蓮聖人は、末法の世には『法華経』のみが必要であって、「南無妙法蓮華経」の題目を称えるだけで仏になることができると説きました。
密教や禅宗、とくに浄土教の教えを否定する日蓮は、あの世ではなくこの世、つまり、現世における救済を主張