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土の中たんけん隊

土田さんと土中探検は楽しんで頂けましたでしょうか?

このお話は私がベジリンクを起業しまだ農業の事を全然知らなかった時に、訪問先の農家さんより土作りの大切さを教えて頂き、農業の奥深さを感じ感動した経験が忘れられず、マニアックな内容ではありますがぜひ皆さまにも知って頂き農業の面白さ魅力をお伝えできればと思い、想いを込め作成しました。

畑に種を蒔いたり苗を植えるだけでは、美味しく元気な野菜を育てる事はできません。育てる作物にあった堆肥をつくり、畑に撒き、耕し、はじめて作物を育てる準備が整います。堆肥作りは農家さんによって考え方や入れるものが異なり、その農家さんの個性が一番でる所です。たった1センチ角(1cm₃)の堆肥の中に、微生物は1~10億匹いると言われています。

そこで日々、微生物たちは生れたり死んだりを繰り返しながら、有機物を食べ増殖し、発酵を促してくれています。

私達は微生物たちを直接見る事はできませんが、堆肥を触るととても熱く、素手で持っていられない程です。その温度は60~70度程になります。

目で見えない世界で起こっている発酵を、自らの身体で感じる事ができる。それも圧倒的体感。目で見えている世界が全てではない事を、自然を通じて改めて教えられている様です。なかなか文章で表現するには難しく、ぜひ読者の方には実際に体感して頂きたい!という思いに駆られます。

都会に住んでいると、ビルに囲まれ人間の造作物で溢れ、全てを人間が創り出している感覚に陥る事があります。農家さんの中にこんな事を言われる方がいました。

「俺は野菜を育てているのではなく、手助けをしているだけなんだよ。」微生物を操り、まさに自然と共存して生きており人間も生かされている一つの存在なのだとはっとさせられた事を今でも覚えています。

本書を手にしていただいた方には、難しい事は置いておいて、普段全く気にする事のない、目に見えない世界がある事をまずは知って頂き土田さんとの探検を、面白がってもらえたら幸いです。

株式会社ベジリンク 代表 塚田祥世

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