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Vol.17 いいこといっぱい!手作りドレッシング!

いいこといっぱい!手作りドレッシング!

食品売り場の棚にズラーっと並んだドレッシングたち。新しい味もどんどん生み出され、「どれにしようか?」と迷うこともあるかも知れませんね。ドレッシングは基本的に「油」と「酢」と「塩」を混ぜ合わせてつくるのですが、手作りすればアレンジが無限です。「塩」の代わりに「しょうゆ」や「みそ」を使う、「酢」の代わりにレモンを絞り、風味を変えてみる。例えば「とうふドレッシング 」は、「豆腐を加えて油を減らす」ので、カロリーダウンでおいしさアップできます。自分好みの「美味しい」をみつける楽しさは手作りならでは。「今日の分だけ」と少量つくると、買ってきた市販品を使いきれずに冷蔵庫に何本も眠らせたまま…といった食品ストック問題も解決できます。

こどもたちの大好きな作業がいっぱい!

一方、子どもたちの様子に目を移してみると、2歳近くなると「注ぐ」こと好んでやるようになります。わが子が水の入ったコップを持ち上げるから「ああ、水を飲むのだろうな」と思っていたら、なんと!テーブルに水を注いでいる!?!?そんな姿に出会った方も多いことでしょう(笑)。「注ぐ(=容器をもって傾ける)」ことを、風呂場で、砂場で、食卓で(涙)スタートした子どもたちには、ドレッシングづくりはとても楽しい作業です。

コーヒーに添える小さなミルクピッチャーがあれば、ぜひ活用したいところです。1~2歳ごろまで、場合によっては3歳ごろまでの子どもたちは「容器に入った液体をすべて注ぎたい」時期にいます。ですから例えば、酢の入った瓶をそのまま渡すと、瓶に入った酢をすべてボウルに明け渡すまで終わらないことも。そんな時に、レシピの分量の酢や油をピッチャーにあらかじめ注いでおき、子どもには心置きなくピッチャーの調味料をボウルに明け渡してもらいます。そうすれば「わー!もったいないー!」「汚れるからやめてー!」の惨事が未然に防ぐことができ、子どもも大人もハッピーなドレッシングづくりになることでしょう。

美味しく仕上げる技「味見」

3歳を超えてくると「味見」に興味が湧きます。味覚の敏感さは5歳がピークなのだそうで、主宰する親子料理教室こどもキッチンの子どもたちも、「味見」をとても好みます。ボウルに油と酢を注いだら、塩をひとつまみ。小さな泡だて器でよく混ぜて、指先にちょこっとつけて「味見」をする。美味しければ出来上がりだし、「もうちょっと塩を入れてみてもいいかも?」と思ったら、ほんの少し塩を足して、しっかり混ぜてまた味見。「美味しい!この味で決まり!」となれば完成です。4歳、5歳と年齢が上がってくれば、子ども自身に、味を決めさせてみると想定以上においしく出来上がることもしばしば。

手作りドレッシングをトロリと野菜にかけたなら、自分で決めた「美味しい!」の魔法に誘われて「食べることができなかった野菜を食べた」の体験につながるかも。親子で手作りドレッシングをぜひお試しあれ!

※とうふドレッシング

ボウルに絹ごし豆腐100gを入れてスプーンで混ぜ、麦みそ大さじ1、酢小さじ1、オリーブオイル大さじ2を加え、なめらかになるまで混ぜる

こどもキッチン 主宰・講師 石井由紀子  

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