『最強の投資家 バフェット』を読んで
前回の投稿から2週間近く経ってしまいました。モチベーション維持って難しい。
今回読んだ本は
『最強の投資家 バフェット』 日経ビジネス人文庫 2005年第1版
です。
1.この本を読もうと思ったきっかけ
安かったからです。ブックオフで100円。安い本はもれなく古い本ですが、哲学的な内容や伝記など、普遍的なものであれば何か私の積み上げになるだろう。と思いました。
結果としては満足しています。
ウォーレン・バフェットはかなり有名な人ですが、私が知ったきっかけは年初に始めた投資信託の購入でした。
銘柄選びの際にバフェットの「運用資産の90%は手数料の安いS&P 500に投資せよ」という言葉に出会い、いろいろ調べた結果、私のポートフォリオも米株S&P 500を中心になりました。
そんなことを書いている間にこんな記事もあり、もう世界は読めないですね。
この言葉だけが決め手ではないですが、多くの投資家がこの言葉を口にしていたので、「ウォーレン・バフェットってどんな人なんだ?」という好奇心でこの本を取りました。
その後、航空株の売却の記事等、お騒がせもありましたね。
1冊前の本が比較的仕事に寄っていた本なので、今回は息抜き、みたいな側面もあります。
2.感想
まず、バフェットのような資産家になるには特別な才能があるんだな、と思いました。彼は、見たものを写真のように記憶できる能力を持っていたそうです。
その能力で学校でも好成績で、金融市場に出てからも、B/SやP/Lを読み込み、それをすべて記憶していたそうです。
彼の投資哲学は簡単です
”本質価値よりも市場価値が低いときに購入し、高いときに売る”
それができていたら誰でも簡単にもうかります。
残念ながら、今の私にはそれを見極められる能力はないですが、今後株式購入の際には、”流行り”ではなく、自分の生活にどれだけ価値をもたらしているか、を重視しようと思いました。
※逆に言えば、航空株の売却は、本質価値の見極めに失敗した、ということでしょうね。
また、彼のコーポレートガバナンスの哲学にも、強い共感を覚えました。
企業の経営は株主のために行われ、株主は経営が正しく行われるよう監視する責任がある、そのために経営陣は、悪いニュースがあればすぐに報告せよ、ということです。
透明性の高い経営、それを1990年代から行っているわけですから、それは成長をしますよね。
結局、この本を読んで、私はバフェットが好きになりました。
なぜかというと、
・基本的に出資はするが事業経営には口出しをしない(ただし悪いニュースは絶対に報告)
・なんだかんだ、過去に恩があると、割高であろうが買収する(人間味があります、ただ、彼の豊富な人脈で立て直せる人を登用できちゃいますけど)
・自分が理解できる産業にしか基本的に投資をしない。
なんというか、投機家ではなく、本当に投資家だなぁと。
私も短期的な目線でなく、もう少し中長期の目線が必要だと、考えさせられる本でした。
こうやって本を読んでいる間にも、短期売買でこのコロナ市場を勝ち抜いている投資家もいます。一方のバフェットは大負け
私はバフェット流の投資に強く共感をしましたが、もうこの考えは時代遅れになるのかもしれません。
今後トレンドが変わっていったとしても、私は今回読んだバフェットの投資哲学、忘れることはないと思います。
以上