『よくわかるSAP&Dynamics365』を読んで第1回 #読書感想文
noteに初投稿します。
もし読んでくださる方がいましたら、最初に伝えておきたいです。
初めてnoteを書くので(しかも勢いで)、様式等わからない点がたくさんあります。その点はご容赦ください。
外出自粛のなかのGWで、正直に言って、時間が有り余っています。私はその時間を読書に充てようと思いました。
(他には筋トレや英語も取り組みます)
今まで、読書は読んで終わりだったのですが、何かアウトプットをしたい、そう思ってこのnoteを書くことにしました。
今回読んだ本は
『よくわかるSAP&Dynamics365』です。版 秀和システム社 ¥1,540(古本)
1.この本を読もうと思ったきっかけ・目的
簡単に言うと、①SAPてなにができるの?②今自分がやっている仕事はどこにあたるの?③ほかの領域との関連性は? です。
私は製造業で調達職として従事していますが、以下のような不安・不満を持ちながら仕事をしています。
・この仕事は社会にどのような役に立っているのか(社会にどのような価値をもたらしているのか)
・3年間働いてある程度やることが一巡した。この後の伸びしろはどこにあるのか
そんな不安の中、私は調達・購買系のITコンサルタントへの転職を一つの選択肢として考えています。理由は、現職場において、集計作業や管理業務が、あまりにも属人的で、手作業に頼っているからです。
そのせいで私自身も苦労をしたし、先輩はもっと苦労しています。
このような職場を減らし、もっとイキイキ働ける職場を増やしたいな、と考えています。
2.全体的な感想
まとめると、仕組みがよく分かった。
そして、ビジネスにおいて購買は一部分でしかないわけでその効率化をすることは会社全体にとって理想ではない、ということです。(コストの関係で調達領域のみということはありますが)
あとは未だに夜間バッジで処理している弊社が遅れているということ。笑
1. の目的ごとに考えると
①SAPて何ができるの?→リアルタイム分析・集計ができるツール。
②&③今やっている仕事はどの領域なの?ほかの領域との関連とは?→生産や販売部門との関連は理解してましたが財務経理との関係性を理解できました。支払を実行する、それを記帳する。
という感じです。
仕入れて作って売る、そして各チェックポイントで記帳する。そのデータを見える化して経営方針を考えて実行していく。パッケージはあくまでそのツールでしかないと。
今自分が考えている課題、それの解決は何に役立つのか。
もう少し深く考えないといけないですね。なぜなぜ活動です。頑張らねば。
3.細かい内容・感想
第1章 ERPの基礎知識
ここでは、文字通りERPの基礎知識。職場の基幹システムと大きく違うのは、リアルタイム反映なこと。当社は夜間バッジ処理です。
次世代ERPとして、センサやビッグデータを活用した分析、と挙げられてました。(所謂DXってやつですかね)
面白そうですが、私のやりたいこととは違うかなーなんて思ってました。
一番印象に残ったのは、”目的を明確化しろ”でした。例えば、”利益率を改善したい”という目的で導入を決めたとするじゃないですか。導入を進めていくうちに目的からそれて、どうでもいい細部にこだわったりしてしまうケースが多いようです。ITツールの導入はしたことありませんが、私にも刺さったので自戒を込めて。
あとはやっぱりKPI。現職場では特にKPIは決まっていないのですが、些細なことでも数字にしていく、それを管理する、ことは大事だと思いますね。(例:営業さんの訪問件数とか)
そしてERPパッケージ各社の業務範囲・特徴も興味深かったです。
【業務範囲】購買・生産・在庫・販売・会計・人事
SAP社・・・左(購買)から右へ拡大
Oracle社・・・左(生産あたり)から右へ
Microsoft社・・・右(人事・会計)から左へ
こんなことさえ知らなかったので、面白いと思いました。僕の業務範囲に近いのはSAP社・Oracle社です。
第2章 経理・財務・生産・販売・購買・在庫の悩み解決
まずは経理の面。調達購買との接点をつかめました。特に原価計算。
①標準原価・・・原価積み上げ機能を使って計算
②実際原価・・・前月の製造費用から算出
基本的には①というわけですね。確かに特価でスポット購入なんて場合もあるので②も大事です。
ただ、やはり経理もパッケージを導入しないと差損益の計算、めっちゃめんどいだろうなぁと思いました。(他部門もマニュアル計算なのかな、とも思ったり)
続いて生産、販売、購買、在庫です。
こちらは、基本的な業務に対し、このように対応しています。って感じなのでへーって感じ。
ただ思ったこと。
製造業の流れとして、
営業からの販売予測→生産計画立案→MRP→部品発注→製造指示→出荷となるわけですが、いずれのポイントにおいてどこか一つでも人の手でやっていたりすると、全体のシステム化に手間取るな、という印象を持ちました。だから実現するためにはすべてのフローを把握し、指示できるトップダウンでやるしかないんだろうなーという感じ。
あとは、使ってみたい!それに尽きます。
第3章 経営者、監査の悩み解決
こちらはもっと大きい枠組みの話。キャッシュフロー、将来の予測値の精度、あとはM&Aの際のシステム統合。
投資の目的を明確化させないと、投資効果も把握できないと、”IT投資で可能になったことの積み重ね≠To Be(こうありたい)”も印象的ですね。目先のできないことにとらわれてはいけない。
第4章 情シスの悩み解決
私は情シスではありませんが、、、印象に残ったこと
①各コードは専用の管理部署を設置すべし ということ
各部門それぞれコードを持っていますが、(例; 営業 得意先コード、購買 仕入先コード 等)その情報はデジタル情報をストック時のキーになるため、会社方針として明確な意思を持って管理すべき、とのことです。
たしかに、導入をする以上、なにか経営陣に目的がありますよね。その目的(ビジョン)を忘れないように、現場寄りにならないように、ってことは納得しました。
②操作マニュアルが自動で作れるということ
運用を開始してから仕様変更等で操作方法に変更が生じた場合、ちゃんと文章に残しておきましょう、という至極当たり前のことです。
ただ、僕がびっくりしたのは、Dynamics365ではレコーダ機能で操作の内容を記録し、操作結果をWordに出力できるということ。そして操作マニュアルにも追記ができるそう。
なんて便利なんだ。仕組みを変えるときに面倒なのが、マニュアルを作ることですよね。(初めて操作する人にもわかりやすいように作成しないといけない)
精度はわかりませんが、非常に便利だと思いました。使ってみたい。(2回目)
第5章 SIerの悩み解決
結構面白かった。SIerのビジネス、これからあるべき姿を見た感じ、僕の今後も考えさせられる内容だったかな。
①競争激化に対する取り組み、ブルーオーシャン戦略
既存の商品に対し、4つのアクションで新価値を生み出す、というものです。減らす、取り除く、増やす、付け加える。
¥昨今のコロナ不況で、キャリア系Youtuber Utsuさんが次のように言っていました。
このような(不況下)ときはゼロベースで考える。
その言葉を再認識した感じです。いらないものをなくす、減らす。ゼロにする。資源が潤沢でないときはこれですね。
②クラウドに移行していったら売り上げは減少するのか?
オンプレミスからクラウドに移行が進むと、ハードウェアの部分の売り上げが落ちます。当たり前ですね。この章で残った言葉、それは
”お客様の成長とともにユーザー数が増加していけば、長期的にはプラスになる”です。
忘れがちになりますが、顧客への価値提供ベースで考えなくちゃいけない、です。
③パートナーライセンスについて
これはまぁ、しょうがないですが。なんというか儲ける仕組みがちゃんとあるなぁと、思いました。SIerもジリ貧になってしまいそうだなという印象。
④SIerの力だけではなく、多くの協力者が必要。
よく、「IT土方」なんて揶揄されてますが、パッケージの導入にはプロジェクトオーナー、プロジェクトマネージャ、プロジェクトリーダ、事務局、インフラ構築担当、各業務担当、モジュールコンサルタント、SE、プログラマ、テスト担当、トレーナ、マニュアル担当、移行担当、などがスケジュールに従って役割を遂行することで実行できるそうです。(あえて全部書きました)
これを見て思ったのは、やっぱりIT土方や~ということ。IT業界のことがよくわからないまま、仮に転職したとしても今と同じ(世の中に価値を生み出しているのだろうか?)不満を持つだろうな、と思いました。
耳が痛いですね。やっぱり自分が渇望をもって取り組めること、しっかり探さないといけません。そしてそれが実現できる場所(知見を広げる)。
⑤ERPパッケージコンサルの領域
本書によると、ERPパッケージのコンサルは4つに分類できるようです。
ロジ系(購買在庫販売)・生産管理系(MRP製造原価計算)・会計系(財務会計管理会計固定資産)・BI系(多次元解析)
おそらく私が役に立てるとするなら、ロジ系か生産管理系ですね。ただ、どちらの領域も片足突っ込んでいる状態なので、()内で自分が経験していないところの経験も積まないといけないのかな、と思いました。
あとはSCM系 (SAP Aribaのような)ですかね。ERPではないですが。
以上