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点眼ミスをしないために教わった、ただひとつのコツ「声にだすこと」

忙しくてバタバタしているときの散瞳。

たしか右眼散瞳だったよね、右眼ってどっちだっけ?散瞳する目を間違えて、悲しい思いをしたことはありませんか?私は新人の頃、間違えて大目玉をくらったことがあります。

どこの眼科でも、多くのヒヤリハットに点眼のミスは書かれているのではないでしょうか。今だって絶対に点眼ミスはしないということはありません。

ですが、点眼するときの注意点を以前の職場の上司から教わってから、各段にミスが減りました。

そのコツとは…

「声に出す」

点眼する目を声に出す


ん、それだけ?って思われるかもしれませんね。

私が患者さんに実際に散瞳する前のルーチンです。

・「今日は右眼に瞳を大きくする目薬を点眼しますね」
・「4~5時間くらいまぶしくなりますが、お帰りは運転はありませんか?」
・「それでは、右眼に目薬をしますね」
右眼右眼とブツブツ呟いて、点眼。

1回点眼するのに、4回ほど右眼って言ってます。

点眼する目を声に出すメリットは

①自分自身の勘違いの予防
②声にだすことによって、患者さんにも認識してもらえる
③周りのスタッフにも聞こえる

特に重要なのが②で、ここを患者さんに認識してもらえることによって

あれ、黒いの飛んでるの左眼なんですけど…

と教えてもらえることもあるし

「いや、あなた右眼っていったけど左眼に目薬しようとしてるじゃん」

と、間違いをご指摘いただくこともあります。

新人の頃って、慌てていると右眼がついつい『自分からみて右』とよからぬ間違いをすることってあるものですが、ちゃんと患者さんからツッコミが入りますから。また、周りのスタッフも気が付いて止めてくれるかもしれません。

この声に出して点眼するときに意識していることは、慌てて点眼しないこと。せっかく声にだして、患者さんからもツッコミが入ることがあるのに、間を置かず慌てて点眼してしまうと意味がありませんよね。

声に出して慌てずに点眼する。

これを意識するだけで、点眼ミスはぐっと減りますよ。

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